アルコール消毒、手の必要な菌も死んじゃうの? 医師が回答

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 「アルコールでの手指消毒」に関して、ニッポン放送「健康あるあるWONDER4」で解説された。

ニッポン放送「健康あるあるWONDER4」

 番組に寄せられた健康の疑問「1日に何度も手を洗い、消毒するのがすっかり習慣になって来ました。あまり神経質にはなっていないつもりですが、手洗いや消毒のし過ぎはよくないという話を聞きました。アルコール消毒で、人間に必要な菌まで死んでしまうことはあるのでしょうか?」に対して、日本健診財団の監修のもと、以下のように解説した。

 私たちが一般的に行っているのは、エタノールを主成分とする市販の手指消毒薬を使った消毒です。これにより、必要な菌が死滅するということはないと考えられております。

 手の細菌には、外から一時的に表面に付着する通過菌と、それより深い部分に常に存在する常在菌というものがあります。この常在菌は皮膚に潤いを与えたり、細菌の侵入を防いだりと、いわば必要な菌なのです。

 新型コロナウイルス感染対策で、手洗いや手指消毒の重要性が見直されていますが、医療従事者が手術のときに行っているような、常在菌まで減少させる消毒方法は過剰であり、必要ないと考えられております。

 厚生労働省のQ&Aによれば、石鹸やハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすいだ場合、ウイルスの数を1万分の1に減らせるということです。

 手を洗えない外出先などではアルコール消毒、それ以外のご自宅などでは手洗いをするなど、皮膚への負担を減らすことを心がけながら、清潔を保ちましょう」

協力:医療ジャーナリスト・森まどか
監修:日本健診財団

(ニッポン放送「健康あるあるWONDER4」8月19日放送分より)

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番組情報

健康あるあるWONDER4
毎週月曜〜木曜 17:25 ‐ 17:30番組HP
健康の気になる話題、素朴な疑問に日本健診財団のお医者さんが答えます。
定期的に健康診断を受け、日頃から生活習慣には気をつけましょう!

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

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