モノや情報を生産、流通、消費していくという経済活動のサイクルを研究する学問「経済学」。これまで経済学から生まれてきた理論が、国の政策の指針や根拠になっていることも多いです。そんな経済学やその関連分野となる計量経済学の分野で、世界的に評価されているのはどの大学なのでしょうか？

　今回は英・クアクアレリ・シモンズの「QS世界大学ランキング」から 「経済学・計量経済学分野の世界大学ランキング」をお送りします。なお、今回のランキングで、日本からは東京大学が31位にランクインしています。

※本ランキングは学問的評判、雇用主の評判、および研究への影響に基づく評価により順位化されたものです。

（出典：QS Quacquarelli Symonds「QS World University Rankings by Subject 2022: Economics & Econometrics」）

第2位：マサチューセッツ工科大学（MIT）（アメリカ）

　第2位はマサチューセッツ工科大学でした。

　マサチューセッツ工科大学はアメリカのマサチューセッツ州にある私立大学です。同校の出身者にはノーベル経済学賞受賞者（2008年度）のポール・クルーグマンがいます。同氏の著書『クルーグマン マクロ経済学』『クルーグマン ミクロ経済学』は、平明な文章で書かれた読み物としても楽しめる経済学入門書。いずれもロビン・ウェルス氏との共著で、第2版がでているロングセラーテキストです。

第1位：ハーバード大学（アメリカ）

　第1位はハーバード大学でした。

　ハーバード大学はアメリカのマサチューセッツ州にある私立大学です。同校出身のフランクリン・ルーズベルト大統領によるニューディール政策は、歴史の教科書でもおなじみですね。この政策は、国家が市場経済に積極介入する姿勢を作り出したという点で、歴史の大きな転換点となりました。

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