マスク品薄でネット上「介護の仕事だから毎日使う」や「お見舞いに行くときに必要」などの声

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 新型コロナウイルスの感染者が日本国内でも相次ぐ中、簡易的な予防策となるマスクが品薄状態となり、ネット上で話題となっています。

 ねとらぼ調査隊では、マスクが品薄状態という情報に対して、ネット上ではどのような意見があるのか、調査しました。

 首相官邸のホームページでは新型コロナウイルスに対するマスクの予防効果について、「予防⽤にマスクを着⽤することは、混み合った場所、特に屋内や乗り物など換気が不十分な場所では1つの感染予防策と考えられ、屋外などでは、相当混み合っていない場合の効果はあまり認められていません」としており、過剰な心配は必要なく、手洗いなどの感染症対策を推進しています。

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ネット上ではネガティブな意見が大多数

 AIを用いたSNS分析ツールで「マスク 売り切れ」に関するツイートを解析した結果、ネガティブな意見が83.8%となりました。ツイートのポジティブ、ネガティブはAIによる判定なので、実際のツイートの意図とは異なる場合もありますが、おおむねネガティブであると判定されました。

29日~30日にかけてトレンド件数上昇

 トレンド件数を見てみると、新型コロナウイルスが国内でも話題となりはじめた1月19日からツイート数が伸びはじめ、1月30日には6504件ものツイートが。

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「やはり売り切れか」 マスクが買えないという人が続出

 コンビニやスーパー、ドラッグストアを訪れた人がマスクがないことに驚きの声を上げており、Twitter上では「やはり売り切れか」や「マスク足りないって本当なんだな」「母の見舞いに行くとき必要だから困る」といった声が続出しました。

 中には、マスクが買えず、一部の若者に人気のある黒マスクを使用し「若干恥ずかしい」という声も。

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「100均は盲点」販売個数制限をする店も

 あまりにも大量にマスクを買おうとする人が多いのか、販売個数を制限している店も出ているようです。ネット上では「個数制限があったからちゃんと買えた!」という喜びの声や「100均は盲点だから売っている所多い」と情報共有する人も見られました。

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「花粉症や鼻炎の人には切実な問題」マスクが高値で転売

 Amazonで売っているマスクの価格履歴を調べてみたところ、1月23日まで340円で取引されていたものが、1月31日の午前7時ごろには7500円にまで高騰していました。

 このような、転売と思われる価格設定の商品に対しTwitter上では「介護の仕事だから毎日マスク使用しているのに転売は困る」や「変な業者が売り切れ前の7倍以上の価格で出品してる」など、多くの批判コメントが見られました。

 また、転売目的の買い占めはもちろん、新型コロナウイルス対策であっても、大量に購入されて品切れ状態になると「花粉症やアレルギーを持っている人からすれば切実な問題」だというツイートもあり、多くの人が賛同しています。

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まとめ

 市販マスクの新型コロナウイルスに対する予防効果は、混み合った場所など、特定のシチュエーションでは効果があるとされつつも、ウイルス自体への対策効果はあまり期待はできません。満員電車などで不特定多数の人間と接触する可能性があまりない人は、急いでマスクを用意する必要はないでしょう。

 手洗いなど、通常の感染症予防法を徹底することが大切になります。

調査概要

調査期間2020年1月1日2020年1月31日
調査対象Twitter
調査件数 1万5793 件(10%サンプリング)
調査キーワード マスク AND ( 品切れ OR 品薄 OR 売り切れ OR 売切れ )
調査方法対象期間のTweetを「クチコミ@係長」によるテキストマイニングにより分析
備考実数に近づけるため件数を100%に補正

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

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