「水道普及率」が高い都道府県ランキング! 1位は「東京都」など3都府県【2019年度版】
人々の生活に欠かせないインフラの1つである水道。生活利便性を高めるだけでなく、水質汚染による感染症などのリスクから人々を守ることができる大切なものです。現在では当たり前の存在となった近代的な水道設備ですが、これが日本に初めて導入されたのは横浜。1887年にイギリス人技師の指導のもと創設されたものとされています。
水道が横浜に創設されてから100年以上が経過しているなかで、日本における水道の普及率はどのような状況にあるのでしょうか? そこで今回は、国土交通省の資料をもとに「水道普及率が高い都道府県ランキング」を紹介します。このランキングで使用している数値は、都道府県人口に対する水道の給水人口の割合。また、ここでいう「水道」は上水道、専用水道、簡易水道を合わせたものです。
(出典:国土交通省「給水人口と普及率(令和元年(2019年)度)」)
第1位:東京都(100%)
第1位には、水道普及率100%で3つの都府県が並びました。1つ目は「東京都」です。
東京における水道の歴史は、水に恵まれない江戸を本拠地とすることに決めた徳川家康が、生活用水の確保を目的に河川の改修に着手したことに始まります。そうして江戸の街には「神田上水」や「玉川上水」などが作られ、人々の生活を支えました。
明治時代から近代水道の整備が進み、現在東京23区および多摩地区26市町を中心に水道水の供給を行っているのは「東京都水道局」。水道局によると、2020年度の年間総配水量は15億4087万立方メートル、一日最大配水量は約453万立方メートルを記録しています。
第1位:大阪府(100%)
2つ目は「大阪府」。かつて「天下の台所」と呼ばれ、日本経済の中心地として発展してきた大阪の街は、水路や川が発達していた「水の都」でした。そんな大阪には水を大切にする文化が根付いているのか、水道普及率は1960年の時点で90%を達成。同時期における全国の普及率は53.4%であることから、大阪府がいかに水道事業を積極的に推し進めていたのかがうかがえますね。
第1位:沖縄県(100%)
そして3つ目は「沖縄県」でした。沖縄本島ではダムのほか約20の川から水道水用の水をくみ上げており、その中には平南川、大保川、源河川、比謝川などが含まれています。また川がない宮古島では、農業用の水の確保を目的として“世界初の地下ダム”である「皆福地下ダム」が建設されました。
なお、都道府県全体の平均普及率は98.1%となっています。
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