「待機児童」が減った街ランキングTOP30! 1位は「さいたま市」【2020年~2021年】
認可保育施設への入所条件を満たし入所を希望しながら、さまざまな理由で入所ができない状態にある子どものうち、特定条件に当てはまらない子どもたちのことを指す「待機児童」。都市部を中心に深刻な社会問題となっており、各自治体では待機児童解消に向けてさまざまな対策を講じてきましたが、大きく改善したのはどの自治体なのでしょうか?
そこで今回は厚生労働省の調査結果をもとに、2020年と2021年の待機児童数を比較した「待機児童が減った街ランキング」を紹介します。なお、本ランキングは実数ベースのランキングとなっており、各自治体の人口規模などは考慮していません。
(出典:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ(令和3年4月1日)」)
第2位:岡山県岡山市
第2位は「岡山市」です。待機児童数は2020年4月で259人、2021年4月は31人となっており、1年間で228人減少しました。
2020年の待機児童数では、全国の市区町村でワースト4位だった岡山市。今回大幅に減った要因について、岡山市は「コロナ禍で入園の申し込みの数が伸びなかったこと」「課題とされていた保育士確保が進んでいること」などが挙げられるとしています。1年で保育施設の定員を1061人分増やしたほか、保育士確保のために民間保育士の賃金を上乗せしたり、奨学金返済の支援をしたりするなど、待機児童解消のためにさまざまな取り組みをしてきた岡山市。そうした対策の結果が出てきているのかもしれませんね。
第1位:埼玉県さいたま市
第1位は「さいたま市」でした。待機児童数は2020年4月で387人、2021年4月は11人となっており、1年間で376人減少しました。
さいたま市は、2020年の待機児童数が全国の市区町村でワースト1位でした。2020年から2021年にかけて、保育施設を61カ所増やし453施設に、定員を3487人増やし2万7475人にまで引き上げました。2021年も施設や定員数を増やしており、2022年には2017年度以来5年ぶりとなる待機児童0人を達成。また、2022年4月には市内2カ所に「送迎保育ステーション」を設置するなど、現在も市民が働きながら子育てできる環境を整えています。
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