「外科医」が多い都道府県ランキング! 1位は岡山県【人口10万人あたり/2020年版】

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 手術等で患者の病気や外傷の治療を行う外科医。脳神経外科、心臓血管外科、消化器外科、整形外科など専門分野が分かれており、それぞれの診療科に応じた知識や技術を必要とします。

 外科医として働くには、医師国家試験に合格して医師免許を取得することが必須です。また、急患の処置における迅速な判断力に加えて長時間にわたる診療、手術等に耐えられる精神力や体力も要求されます。そんな外科医は、日本のどの地域で充実しているのでしょうか?

 今回は厚生労働省の「令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」をもとに「【人口10万人あたり】外科医が多い都道府県ランキング」をお送りします。

(出典:厚生労働省「令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」

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第2位:長崎県(31.6人)

 第2位は長崎県です。人口10万人あたりの外科医の数は31.6人です。

 長崎県は外科医だけでなく、小児科や産婦人科・産科の医師も充実している地域で、小児科医は全国平均の119.7人に対し131.9人、産婦人科・産科の医師は全国平均46.7人に対し65.1人となっています。

 長崎県といえば歴史上の人物としてシーボルトが有名です。シーボルトは長崎の地に「鳴滝塾」を開き、日本人に西洋医学(蘭学)教育を実施しました。ここでは伊東玄朴や高野長英といった歴史上の偉人が学んでいます。伊東玄朴が設立した種痘所は後に、西洋医学所(東大医学部の前身)となりました。

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第1位:岡山県(32.1人)

 第1位は岡山県です。人口10万人あたりの外科医の数は32.1人です。

 今回のランキングにおける全国平均は人口10万人あたり22.2人で、岡山県の外科医の数はそれを10人近く上回っています。

 岡山県は日本の医療の歴史において大きな存在感を持つ県です。1870年、岡山藩は岡山藩医学館を設立し、同年に岡山藩医学館大病院を同館に併設。1883年には西日本最大の医療機関となりました。現在、医師養成機関としてのDNAは岡山大学医学部へと受け継がれています。同校の卒業生には化学療法の先駆者といわれる秦佐八郎氏(第三高等学校医学部時代)、川崎医科大学の創設者である川﨑祐宣氏などがいます(岡山医科大学時代)。

 日本の医師養成機関の名門が、岡山県の外科医の数に大きく貢献しているのかもしれませんね。

 ランキングの全順位は、次のページからご覧ください!

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