
【仮面ライダーアギト】【鳥人戦隊ジェットマン】など、「井上敏樹」脚本の特撮シリーズで、あなたが一番好きな作品はなに? 【人気投票実施中】
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アニメや特撮ドラマなど、さまざまな作品を手がけている脚本家の井上敏樹さん。初代「仮面ライダー」の脚本家であった伊上勝氏の息子としても知られ、自身も平成ライダー作品を手がけましたが、完全無欠なヒーロー像や単純な勧善懲悪には懐疑的であり、主人公を非常に人間くさいキャラクターにするなど、独自路線を貫いてきました。その革新的な作風が、90年代以降の特撮業界に与えた影響は計り知れません。
そこで今回、ねとらぼ調査隊では、「あなたが好きな井上敏樹脚本の特撮シリーズは?」というアンケートを実施します。最もあなたの心に残る井上さんの作品をぜひ教えてください。
それでは、井上さんがシリーズ構成・メインライターとして参加した特撮作品をピックアップして紹介していきます。

鳥人戦隊ジェットマン
スーパー戦隊シリーズ第15作「鳥人戦隊ジェットマン」は、1991年から1992年に放送されました。本作がスーパー戦隊シリーズ初登板作品となった井上敏樹さんの人間ドラマを重視した考えが反映され、仲間内でのドロドロとした愛憎劇が盛り込まれていたのが見どころです。
その反響は非常に大きかったようで、子ども番組としての在り方に批判的な声もあった反面、「戦うトレンディドラマ」とも呼ばれ、高年齢層の視聴者からは高く評価されました。特に子どもと一緒に見ていた母親層からの人気が高かったという異色の作品です。

超光戦士シャンゼリオン
「超光戦士シャンゼリオン」は、1996年に放送された特撮ヒーロー作品です。既存のヒーローとは一線を画す、“新たなヒーロー像”の確立を目指して制作された本作は、いい加減でやる気のない主人公をはじめ、強烈な個性を持つキャラクターたちが織り成す奇想天外なストーリーが特徴です。
随所にギャグを織り交ぜたシナリオに、斬新で実験的な演出の数々が見事に融合した作品となっており、この野心的な取り組みが視聴者に高く評価され、放送終了後もカルト的な支持を得ています。

鉄甲機ミカヅキ
「鉄甲機ミカヅキ」は、2000年10月から2001年3月までの間で全6話、ほぼ月1のペースで放送された特撮作品。原作・監督は、井上さんがジェットマンでもタッグを組んだ雨宮慶太さんで、制作費10億円、撮影日数約1年と、映画並みの予算と時間が注ぎ込まれたハイクオリティーな大作となっています。
仮面ライダーアギト
「仮面ライダーアギト」は、平成仮面ライダーシリーズ第2作。2001年から2002年にかけて放送されました。井上さんは全51話のうち50話の脚本を担当。登場人物の持つトラウマや心理描写を丁寧に描き、人間ドラマとしても高い評価を得ています。
また戦闘シーンは、ライダー一人ひとりの個性が引き立てられ、臨場感と迫力がありました。ちなみにアギトは、平成ライダーシリーズの中で最も視聴率が高かった作品としても知られています。

仮面ライダー555
平成仮面ライダーシリーズ第4作「仮面ライダー555」は、2003年から2004年に放送されました。本作では特に人間の弱さや闇の部分にフォーカスが当てられており、本作に登場するライダーの変身者が必ずしも固定ではないという設定を活かして、仲間同士が疑心暗鬼に陥ったり、恨みや愛憎が入り混じったりする濃密な人間ドラマが描かれました。

仮面ライダー響鬼(後半)
2005年から2006年に放送された「仮面ライダー響鬼」は、平成仮面ライダーシリーズ第6作。仮面ライダーシリーズとして、初めて和のテイストを取り入れた意欲作です。井上さんはスタッフが刷新された番組後半からメインライターとして参加しましたが、前半と後半における作風の大きな違いから、賛否を呼ぶことになりました。

仮面ライダーキバ
2008年から2009年に放送された「仮面ライダーキバ」は平成仮面ライダーシリーズ第9作にして、仮面ライダー原作者である石ノ森章太郎さんの生誕70周年を記念して制作された作品です。
過去と現在をオーバーラップさせつつ、主人公とその父親の親子二代にわたる物語を描いています。人間や本作の怪人であるファンガイアなど種族同士を含めた群像劇となっており、濃密な人間ドラマを描写する井上さんの手腕がいかんなく発揮されています。

キューティーハニー THE LIVE
「キューティーハニー THE LIVE」は、原作者・永井豪さんの作家生活40周年の節目に作られた記念作品です。2007年から2008年にかけて放送された全25話のうち、20話の脚本を井上敏樹さんが手がけました。
前半13話にバランスよく謎を散りばめ、後半12話で鮮やかに解決する物語は実に痛快です。深夜枠に放送された特撮ドラマの中でも特に高い評価を得ています。
衝撃ゴウライガン!!
2013年に放送された「衝撃ゴウライガン!!」は、過去作で何度も組んだ“特撮界の最強タッグ”である雨宮慶太さんと井上敏樹さんによる特撮番組。ドタバタコメディーの趣が強いシナリオで、放送枠が深夜帯という利点を活かして、際どい表現を随所に加えた新感覚の作品となっています。その過激さは、特撮マニアの間で大きな話題になりました。

まとめ
ここまで、井上さんがメインライターとして参加した作品を紹介してきました。どの作品も一癖も二癖もある個性的なキャラクターを活かしたギャグやコメディはもちろん、シリアスな人間ドラマまで見どころ満載です。
また、メインライターとして参加した作品以外でも「井上脚本」の名作は数多く存在します。もし今回紹介したもの以外で井上敏樹さんが手がけた作品が好きという人は「その他」への投票と、コメント欄にて作品名をお書きください。また、各作品へのメッセージなどもお待ちしています。
それでは、アンケートへのご協力、よろしくお願いします!