2月1日、TBSの報道番組「新・情報7daysニュースキャスター」にて、羊肉を使った料理を食べる女性が増えているという報道がありました。その後、2月4日の「Nスタ」でも同様の報道が。しかし、ネット上はあまりピンと来ていない様子……。

　ということで、ねとらぼ調査隊ではネット上で「ひつじ女子」に関することを調査してみました！

2019年まで「ひつじ女子」のトレンド件数がほぼ0

　SNS分析ツールで「ひつじ女子」に関するツイートを解析したところ、2月1日まで、トレンド件数はほとんどなく、使われていたとしても羊肉を食べる女性を指すものではありませんでした。2月1日の報道により、トレンド件数が増えました。

「ひつじみたいな髪型のフワフワ女子かと思ったのに」ネット上はピンと来ず

　ひつじ女子というワードに対するTwitter上の反応では「ラム肉を食べる女子は狼女子じゃない？」といった意見が目立ち、羊を食べるのにひつじ女子ということに疑問を持った人が多いようです。また、「ひつじみたいな髪型のフワフワ女子かと思ったのに」や「草食ってんの？　と思ったら羊くってた」などの意見も見られました。

羊肉のお店も増えている？

　東京カレンダーが2019年8月に公開した記事「いま“ひつじ女子”が急増中！ジンギスカンだけじゃない、進化した羊料理」では、羊のお店が増えていると紹介しています。

　記事では、羊肉に関して「羊肉はヘルシーな上に、脂肪の融点が高く吸収されにくい。さらに、Lカルニチンという脂肪燃焼作用のある栄養素がたっぷりで太らない」という理由もあり、女性人気が高まっているとあります。

　ただし「脂肪の融点が高いから吸収されにくい」や「脂肪燃焼作用（Lカルニチン）があるから羊肉を食べても太らない」には諸説あります。

「ラム肉」の検索ユーザー数から見てみた

　「ひつじ女子」のトレンド件数が少ないため、羊肉ブームという観点から「ラム肉」の検索ユーザー数を見てみました。

　2018年1月から2019年12月までの「ラム肉」での検索ユーザー数を調査すると、2019年9月から11月にかけて大きく伸びているものの、増減を繰り返しています。

男女の割合

　検索ユーザー属性を見てみると、女性が55.9%で男性が44.1%と、大きな差は無いようです。

男女別の検索数

　検索したユーザー属性を見ても、男女に大きな差はなく、男性に比べて「ひつじ女子」が増えている様子は見られませんでした。

　まず、女性が「ラム肉」について検索したユーザー数を見てみると、2019年11月に大きく伸び、1万2500ユーザーが検索しています。

　対して、男性のユーザー数を見てみると、2019年11月のユーザー数が低く、それほど増えていないことがわかります。しかし2019年12月は男性が5000ユーザーを超えているのに対し、女性は3500と逆転しています。

圧倒的に女性が多かった2019年11月の検索キーワード

　2019年11月は女性ユーザーのみで、1カ月間1万2500ユーザーが「ラム肉」について検索していました。そんな2019年11月に、どんな検索キーワードがあったのかを見てみましょう。1位が「ラム肉とジンギスカンのちがい」で、2位と3位は「業務用スーパー　ラム肉」「ラム肉　フライパン」という結果が出ました。

　「ラム肉とジンギスカンのちがい」に関心があるようですね。ちなみに。2つの違いは「ラム＝食材名」「ジンギスカン＝料理名」という違いがあります。

　ちなみに、月齢が12カ月未満の羊肉を「ラム」といい、12カ月以上24カ月未満の羊肉を「ホゲット」、24カ月以上の羊肉を「マトン」と言います。

　また、2位と3位に「業務用スーパー」や「フライパン」の検索ワードがあることから、お家でジンギスカンをやろうとしている人も多いのかもしれません。

まとめ

　「ひつじ女子」という言葉はまだ定着していないようですが、検索ユーザーの男女比では少しだけ女性が多く、「ラムとジンギスカンのちがい」が気になっている人が多いようです。

調査概要

調査期間	2018年1月1日〜2019年12月31日
調査対象	Twitter
調査件数	110 件（10%サンプリング）
調査キーワード	「ひつじ女子」「ラム肉」
調査方法	ひつじ女子：対象期間のTweetを「クチコミ＠係長」によるテキストマイニングにより分析 ラム肉：eMark+ で２年間の検索トレンドを分析
備考	「クチコミ＠係長」：実数に近づけるため件数を100%に補正