南北に長い形をしており、北は日本海、南は瀬戸内海に接する兵庫県。県内には数多くのお城・城跡が点在しており、その数は全国有数とされています。その理由としては、律令制における五畿七道において、現在の兵庫県内である五国(摂津国・播磨国・但馬国・丹波国・淡路国)が交通の要衝として栄え、合戦の拠点にもなったからだとされています。
そこで今回は「兵庫県のお城で一番好きなのはどこ?」というアンケートを実施します。兵庫県内にある好きなお城、行ってみたいお城があれば、ぜひ投票してください。ここではまず、兵庫県の中でも代表的なお城を3つ紹介します。
姫路城
県内でも有数の観光スポットであり、知名度も高い姫路城。南北朝時代の1333年に戦の拠点として砦が築かれ、現在の大天守は安土桃山時代の1609年に完成しています。お城の歴史はおよそ400年と古く、何度か改修が行われながらも美しい姿をそのまま残していることから、歴史的価値が高いお城として国宝に指定。その後、1993年には世界遺産に登録されました。
大天守は5重6階、さらに小天守が3つある豪勢な造りであり、屋根の形や白い漆喰の壁の美しさから、別名「白鷺城」と呼ばれています。
竹田城
別名「天空の城」として知られる竹田城は、標高353.7mある虎臥山の頂にあり、霧の深い日に発生する雲海により、天空に浮いているような感覚にさせてくれる神秘的で美しい城跡です。
築城については明らかな文献がありませんが、室町時代にはすでに存在していたとされていて、築城したのは大名・山名持豊であるというのが通説。
築城後、時代ごとに数々の戦局の要衝となりましたが、江戸時代の一国一城制によりお城は取り壊され、現在は城跡が残るのみ。とはいえ、現存する石垣は廃城時そのままの形を保っています。
尼崎城
江戸時代初期(1617年)に築城され、大坂の西側を守護し西側諸国を支配する拠点とされた尼崎城。築いたのは大名・戸田氏鉄であり、のちの廃藩置県まで三氏にわたり藩主が交代。廃城令までの歴史はおよそ250年にわたり、尼崎城近辺は城下町として現代も栄えています。
築城当時の敷地は、甲子園球場のおよそ3.5倍はあったとされ、広大かつ大規模なお城であったことがわかります。天守は4層、櫓は3重に造られましたが、明治時代に一度取り壊されました。その後、尼崎城址公園の中に天守の外観が再建されています。
兵庫県にあるお城で一番好きなのは?
兵庫県は律令制時代における五国を擁する県であり、それぞれの地域に残っているお城・城跡には異なる個性があります。また、お城・城跡ごとに歴史もさまざまで、目に見ることはもちろん足跡をたどることも楽しみの一つでしょう。
それでは、以下のアンケートからぜひ投票をよろしくお願いします!
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