「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)」は、ウイスキー文化研究所が運営し、国内の有名バーテンダーやウイスキーコニサー資格保有者などが世界中のあらゆる蒸留酒を審査する日本で唯一の品評会です。
今回は、2022年5月に発表された第4回品評会の洋酒部門の受賞結果から最高金賞を受賞したスコッチウイスキー7本を紹介します。まずは、その中から2本をピックアップしてして解説していきます。
(出典:「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション 2020 (TWSC2020)」)
バランタイン30年
バランタインといえば、日本でも広く流通しているブレンデッドウイスキーの1つ。エディンバラで小さな食料品店を営んでいたジョージ・バランタインが、友人のウイスキー商アンドリュー・アッシャーの影響を受け、ブレンディング技術を磨いて開発したウィスキーです。
主力商品は、1910年に発売されたスタンダードかつベストセラーの「バランタインファイネスト」と、1937年に誕生した「バランタイン17年」。今回、最高金賞を受賞した「バランタイン30年」は“バランタインの最高峰”とも言われ、30年もの歳月を感じさせる深い黄金色に、甘美な味と香りが特徴です。
2021年には、国際的な酒類品評会「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」で2年連続金賞に輝きました。
ブルックラディ ジ・オーガニック 2010
ブルックラディは、アイラ島の蒸溜所の1つ。1881年創業と古い歴史を持つものの、1994年に閉鎖を経験し、2012年からはレミーコアントロー社のもとで昔ながらのウイスキー造りを再開しています。
フランスでワインの味を決める要素として重要視されている「テロワール」の概念を、ウイスキーにも取り入れたのが大きな特徴。テロワールとは、原料が育つ土地の気候や地形、土壌の質といった細かい条件が、酒造りに大きな影響を与えるという考え方を指します。
最高金賞を受賞した「ブルックラディ ジ・オーガニック 2010」は、そんなテロワールにとことんこだわった逸品。原材料はもちろん、全生産工程が英国バイオダイナミック協会からオーガニック認定を受けています。アイラ系では珍しくノンピートで、オーガニックモルトの華やかな香りが鼻を抜けていきます。
最高金賞を受賞した全商品は、次のページからご覧ください!
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