知的労働が産業に占める比率が大きくなればなるほど、大学の存在はますます重要になっていきます。近年経済成長を続けているアジアでは、どの大学が高く評価されているのでしょうか？

　今回はイギリスのタイムズが発行している高等教育情報誌『Times Higher Education』（THE）のデータを基に、アジアの大学ランキングを紹介します。

（出典元：Times Higher Education「『THE（Times Higher Education）』のアジア大学ランキングで日本のランクイン数が最多に」）

第2位：北京大学

　第2位は北京大学です。1898年に設立された中国の国立大学で、隋代にルーツを持つ北京国子監を近代化した京師大学堂としてスタートし、1912年に現在の名称となりました。

　中国共産党の設立者の1人である陳独秀、早稲田大学での留学経験があり日本とも縁が深い李大釗、著作『阿Q正伝』などで日本人にもなじみが深い魯迅などが教授を務めたことでも知られています。

第1位：清華大学

　第1位は清華大学です。1911年にアメリカ留学予備校として開校した清華学堂がルーツで、1928年に国立清華大学へと改称しました。

　清華大学は2018年のランキングで初めて北京大学を抜き、2位を獲得。また、中国の大学は3年連続で上位2位の座を維持しています。力学・電気工学・建築学などに強みを持ち、卒業生の就職先として多いのはファーフェイや国家電網など。出身者では習近平国家主席が有名ですね。

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