「ゲームボーイ」「ゲームボーイアドバンス」の流れを汲み、2004年に発売された携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」。それまでになかった独創的なソフトが多数発売された名作ハードです。

　その最大の特徴は、何と言っても上下に2つ配置された液晶画面でしょう。下の画面は当時としては珍しいタッチスクリーンになっており、付属のペンで文字を書くなどの斬新な操作が可能となりました。乾電池式が主流だった携帯ゲーム機界に充電式を定着させたり、ワイヤレス通信を可能にしたりと、現在では当たり前の要素をいち早く取り入れたゲーム機でもあります。

　そんなニンテンドーDSで爆発的なヒットとなったのが「脳を鍛える大人のDSトレーニング」。一瞬だけ表示される数字を記憶する「瞬間記憶」、家に出入りする人数を数える「人数数え」、計算問題を声で答える「音声計算」などのシンプルなゲーム性が大人たちに受け、「脳トレ」ブームを呼ぶほどのヒットとなりました。その人気を受けて続編も製作され、2019年には「脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング」が発売。こちらも好評となっています。

　「ドラゴンクエストIX　星空の守り人」もニンテンドーDSを代表するソフトの一つ。シリーズのナンバリングタイトルとして初めて携帯機で発売されたゲーム。転職を軸としたキャラクターカスタマイズ要素があり、マルチプレイにも対応するなど、面白さの幅がより広がったシリーズの中でも意欲的な一本です。週末にはカバンの中にニンテンドーDSをしのばせて街を歩き、すれちがい通信の結果を楽しみにしていた人も多いでしょう。

　2つの液晶画面を使った独創的なゲームが多数誕生したニンテンドーDS。その中で、あなたが最も好きな一本はなんですか？

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