2017年「ヒゲダンのライブ誰か行かない?」から2019年「ファンクラブでもチケット取れない」 Official髭男dismブレイクまでの軌跡
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2019年1月、NHKホール公演で紅白歌合戦に出たいと言っていた「Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズムと読む。以下、髭男)」が、2019年12月31日に放送された紅白で「Pretender」を披露し、有言実行を成し遂げました。
2018年4月、テレビドラマ「コンフィデンスマンJP」の主題歌「ノーダウト」でメジャーデビュー。2019年には映画「コンフィデンスマンJP -ロマンス編-」の主題歌を担当し、一気にスターダムに駆け上がり、この一年で急に耳にするようになったと感じている人も多いと思います。
では、どのようにして髭男は人気を博したのでしょうか。SNSのクチコミデータから、髭男がブレイクするまでの流れを見ていきましょう。
Official髭男dismとは?
そもそも、髭男とはどういったバンドなのでしょうか? 基本情報をまとめました。
「Official髭男dism」とは、ボーカル・ピアノ担当の藤原聡さん、ギター担当の小笹大輔さん、ベース・サックス担当の楢﨑誠さん、ドラム担当の松浦匡希さんの4人のバンドグループです。
山陰発ピアノPOPバンド。
2012年6月7日結成、島根大学と松江高専の卒業生で結成されており、愛称は「ヒゲダン」。
このバンド名には髭の似合う歳になっても、誰もがワクワクするような音楽をこのメンバーでずっと続けて行きたいという意思が込められている。
2015年4月1stミニアルバム「ラブとピースは君の中」をリリースし、デビュー。
ブラックミュージックをルーツにJ-POP新時代の旗手を目指す新しい才能である。(Official髭男dismオフィシャルホームページより引用)
髭男人気、若者人気の火付け役は「関ジャム」
いつから若年層が髭男を話題にするようになったか、話題量(ツイート数の推移)から探ると、2017年ごろ、「バズリズム」や「関ジャム」といったテレビ番組で紹介されたことがきっかけになったことが分かりました。では、髭男がツイートされた件数を、時系列とともに見ていきましょう。
2017年 バズリズムで認知拡大
2017年1月。ここからポツポツと髭男のツイートが発生し始めました。日本テレビ「バズリズム」で放送された“これはバズるぞ2017”においてTOP5に選出されたことを、既存ファンと思われるアカウントが話題にしていました。
ネット上では「Official髭男dism、今年ブレイクらしいよ」などの声が見られました。
2018年 関ジャムで話題に
2018年からクチコミ件数がじわじわと増えだしました。音楽プロデューサーが髭男を絶賛したことから、クチコミが発生するようになったようです。
2018年1月に放送されたテレビ朝日系の人気番組「関ジャム~完全燃SHOW~」にて、米津玄師やYUKI、ゆず、木村カエラなど、数多くのアーティストのプロデュースに携わる蔦谷好位置さんが「蔦谷好位置、いしわたり淳治の売れっ子音楽プロデューサー2人が選ぶ2017年の年間ベストソング特集!」の中で、髭男の「Tell Me Baby」を絶賛したことが話題となりました。
クチコミデータを見ると、「髭男激推しされて聴き始めたらハマってしまいそう」や「友達が推してたOfficial髭男dismってバンドに若干ハマりそう」のような、新規ファンからの声が上がるようになっていました。
蔦谷好位置さんのお墨付きにより、音楽感度の高い人からのクチコミ伝播が始まったのかもしれません。
また、2018年4月11日にリリースされたメジャー第一弾としてのシングル「ノーダウト」は、フジテレビ系の月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」の主題歌に起用されるなど、露出機会が増えました。
2019年 大ヒットの年!
ここから一気にクチコミ数が増えていることがわかります。
2019年5月10日、テレビ朝日系の音楽番組「ミュージックステーション」出演を機に、右肩上がりの波形を描いていることから、この時期の露出機会が決定的だったことが伺えます。5月15日リリースの新曲「Pretender」は、5月17日公開の映画「コンフィデンスマンJP -ロマンス編-」の主題歌として書き下ろされたものでした。
「コンフィデンスマンJP -ロマンス編-」の興行収入は29.4億円というヒットを記録したことからも、映画による宣伝効果があったようです。同曲は、映画公開後からLINE MUSICでのランキングが急上昇。2019年5月の月間ランキングで1位を獲得してから、7月・8月・10月の月間ランキングで合計4回の1位を獲得しています。
7月31日にリリースされたシングルの「宿命」は、ABC・テレビ朝日系の「2019ABC 夏の高校野球応援ソング / 熱闘甲子園テーマソング」として制作されたナンバー。関ジャムで絶賛していた、蔦谷好位置さんをプロデューサーに迎えて制作されました。
2019年5月からは、クチコミ数の波形の最下部が右肩上がりになるなど、このデータの動きからは、
- 認知が高まり新しい人にも語られるようになったこと
- 若者の話題となるようなアーティストになったこと
が読み取れます。したがって、この2019年5月から、若年層を中心に話題となるようになったと考えられます。
参考に、検索データを見てみても、同様の波形を示しています。
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