日本を代表する日本酒「獺祭」を手掛ける旭酒造が新卒(大卒)の初任給を21万円から30万円に引き上げたことが話題になりました。今後は人材獲得競争の激化とともに新卒の給与事情も大きく変化していきそうですね。
ところで現在、日本の大学を卒業した新社会人は、どれほどのお給料を得ているのか気になる人も多いはず。今回は厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」をもとに「【大卒】新卒の給与が高い都道府県ランキング」を見ていきましょう。
※本ランキングは各都道府県における新規学卒者(大卒)の所定内給与額を比較したランキングです。
※「所定内給与額」とは労働契約等で定められた支給条件等によって支給される現金給与額(6月分)から、超過労働給与額を差し引き、かつ所得税等を控除していない状態の金額を指します。
※対象は民間企業(10名以上)です。
第1位:東京都(23.1万円)
1位は3都県が獲得するかたちになりました。まずは「東京都」。新規学卒者(大卒)の所定内給与額は23.1万円です。今回のランキングでは、全国平均の金額は22.5万円となっていて、東京都の大卒新社会人は、全国平均よりも6000円ほど給与が高い計算となります。
東京都は日本の首都であり、経済の中心地でもあるエリア。数多ある企業の中には新卒の給与を高く設定している会社もあり、「ドリームインキュベータ」では年間550万円(2022年度初任給実績)を大卒の新社会人支払っています(ビジネスプロデューサー職で会社業績により決算賞与あり)。
なお東京都の院卒の所定内給与額(新規学卒者)は25.6万円。これは全国11位となる金額です。
第1位:茨城県(23.1万円)
同じく第1位は茨城県でした。新規学卒者(大卒)の所定内給与額は23.1万円です。
総務省統計局「経済センサス」によると、茨城県の産業は卸売業、小売業が全体の20.8%を占めており、次いで建設業が16.1%、生活関連サービス業、娯楽業が10.6%と後に続きます(2021年データ)。同県の有名企業にはジーンズの「ライトオン」や、「ジョイフル本田」などがあります。
茨城県は大学院卒の所定内給与額(新規学卒者)も全国平均より高く、三重県に次ぐ全国2位の28.3万円となっています。
第1位:千葉県(23.1万円)
同じく第1位は千葉県。新規学卒者(大卒)の所定内給与額は23.1万円です。
千葉県の新規学卒者(大卒)の所定内給与額は、同じく東京に隣接する神奈川県の23万円よりも1000円、埼玉県の22.5万円よりも6000円高い金額となりました。
そんな千葉県の有名企業には東京ディズニーランドでおなじみの「オリエンタルランド」をはじめ、醤油でおなじみの「キッコーマン」など有名な企業が多くあります。気になる「オリエンタルランド」の2023年度新卒募集時の初任給は、大卒・大学院卒で月給 21万8000円(総合職)、「キッコーマン」が2021年3月実績で月給21万7500円です。
ランキングの全順位は、次のページからご覧ください!
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