ファッションの本場と言えばフランスやイタリアが浮かぶかもしれませんが、ここ日本にも世界に誇るファッションブランドが数多くあります。MADE IN JAPANの繊細で高い技術力のものづくりや、80年代から世界を舞台に活躍するカリスマファッションデザイナーの見せる斬新な発想など、さまざまなブランドが各地のファッションショーで称賛を集め、欧米諸国の世界的なファッションブランドとのコラボレーションを実現するブランドも少なくありません。

　このテーマを語る上でまず名前を挙げるべきブランドはやはりCOMME des GARCONS（コム・デ・ギャルソン）とYohji Yamamoto（ヨウジヤマモト）ではないでしょうか。1980年代初頭に、両ブランドがフランスのパリで発表したコレクションは、当時の西洋ファッションの主流だった派手で華美なデザインの真逆を行く、黒を貴重とし、ほつれやダメージなどが目立つ通称“ボロルック”と呼ばれるものでした。「黒の衝撃」と呼ばれたそのコレクションをきっかけに、日本のファッションブランドが世界から注目を浴びることとなったのです。

　そんなCOMME des GARCONS（コム・デ・ギャルソン）からは、このブランドでの経験を生かして自らブランドを立ち上げ活躍するデザイナーも多く誕生しました。その1人が阿部千登勢（あべちとせ）さん。立ち上げたのは「日常の上に成り立つデザイン」をブランドコンセプトとするSacai（サカイ）です。ナイロンとデニム、スポーツとテーラードなど、素材やカテゴリーの異なるものを組み合わせる“ハイブリッド”なデザインを得意とし、2011年にパリでのコレクションデビューを果たしました。NIKEとのコラボレーションで発表されたスニーカーが世界で流行するなど、着実に評価を積み上げています。

　ストリートファッション界にも世界で活躍するブランドがいくつもありますが、A BATHING APE（ア・ベイシング・エイプ）は1つの時代を作り上げたと言っても過言ではないブランドでしょう。90年代に東京・原宿で一大ムーブメントとなった“裏原系”をけん引し、デザイナーのNIGOさんはまさにカリスマと呼ぶにふさわしい存在。日本のみならず世界のファッション・カルチャーシーンに影響を与えました。

　もちろんこのほかにもUNDERCOVER（アンダーカバー）やMame Kurogouchi（マメ クロゴウチ）、kolor（カラー）などなど、日本が「世界に誇る」ブランドは挙げていくとキリがありません。あなたが一番好きな日本のファッションブランドはどのブランドでしょうか。ぜひあなたが愛用している、もしくは憧れている、そんなブランドとその魅力をコメント欄で教えてください。

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