スタンリー・キューブリック監督作品人気ランキング 1位になった名作は「2001年宇宙の旅」! 【2020年最新投票結果】
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20世紀を代表する映画監督スタンリー・キューブリック。彼が遺した名作の数々は、その後の多くの映画監督たちにも影響を与え、いまだ世界中の映画ファンに愛され続けています。
ねとらぼ調査隊では、11月13日から12月12日まで「あなたが好きなスタンリー・キューブリック監督作品は?」というアンケートを実施しました。
総数991票もの投票を集めたアンケートの結果、最も人気だった作品はなんだったのでしょうか。ランキングを見ていきましょう。
第10位:スパルタカス
第10位は「スパルタカス」。得票数は7票で、得票率は0.7%でした。
1960年に公開された「スパルタカス」は、紀元前1世紀のローマを舞台に、剣闘士奴隷スパルタカスが自由を求めて決起し、仲間の剣闘士たちを率いて反乱を起こす物語です。
主演はカーク・ダグラス。キューブリックは本作での成功をきっかけに有名監督として名を馳せますが、ダグラスとの確執は消えず、お互いの才能は認めつつも対立していたそうです(参考:映画.com「100歳になった名優カーク・ダグラス、巨匠キューブリックは『才能豊かなクソ野郎』」)。
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第9位:ロリータ
第9位は「ロリータ」。得票数は9票で、得票率は0.9%でした。
「ロリータ」は、1962年に公開された映画作品です。ヨーロッパからの亡命者ハンバート・ハンバートは、未亡人シャーロット・ヘイズと結婚しようとするも、目当てはシャーロットではなく、娘の“ロリータ”ことドロレスでした。
原作となったウラジーミル・ナボコフの作品『ロリータ』は、ロリータコンプレックス(小児性愛)、いわゆる“ロリコン”の語源ともなった小説として知られています。
第8位:現金に体を張れ
第8位は「現金に体を張れ」。得票数は12票で、得票率は12%でした。
「現金に体を張れ」は1956年に公開された犯罪サスペンス。競馬場から現金強奪を企む男たちの運命をセミ・ドキュメンタリーの手法を用いて緊迫感たっぷりに、そしてスタイリッシュに描いています。キューブリックが弱冠28歳で監督した本作は、彼の出世作となりました。
第7位:アイズ ワイド シャット
第7位は「アイズ ワイド シャット」。得票数は39票で、得票率は3.9%でした。
キューブリックの遺作となる「アイズ ワイド シャット」は、1999年に公開された映画作品です。試写会の5日後にキューブリックが急死したこと、主演が人気俳優のトム・クルーズとニコール・キッドマンであることから話題となりました。
性的に倒錯した精神世界への旅立ちと脅迫のサスペンスが融合した作品。本作においてもキューブリックの完璧主義が押し出ており、400日にもおよぶ撮影期間は「続けて撮影された映画の最長記録」としてギネスブックに掲載されたことで知られています(参考:映画board「キューブリック監督の遺作『アイズ ワイド シャット』にまつわる驚きの製作秘話6選」)。
第6位:バリー・リンドン
第6位は「バリー・リンドン」。得票数は50票で、得票率は5%でした。
「バリー・リンドン」は、1975年に公開された映画作品です。18世紀のヨーロッパを舞台に、アイルランド平民の若者が貴族になるための物語を描いた作品となっています。
18世紀当時の“明るさ”を再現するため、室内シーンでは照明を使わずロウソクの明かりのみで撮影。そのためにNASAで開発された映画撮影の歴史で最も明るいとされるレンズを、改造したカメラに装着して撮影されたとのこと。キューブリックの完璧主義が伝わるエピソードのひとつです(参考:TOCANA「1300万円のレンズ、255キロのレンズ…! 写真史上最も変わったレンズ5選!」)。
第5位:博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
第5位は「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」。得票数は78票、得票率は7.9%でした。
1964年に公開された「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」は、冷戦を風刺したブラックコメディー。非常に長いタイトルでも有名です。
冒頭に「映画はフィクションであり、絶対に起こりえないとアメリカ空軍は保証する」というテロップが入る怪作。一般的にはブラックコメディーとして認知されていますが、キューブリックからの問題提起のメッセージであるとの声もあります。
博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか (字幕版)
第4位:フルメタル・ジャケット
第4位は「フルメタル・ジャケット」。得票数は86票で、得票率は8.7%でした。
1987年に公開された「フルメタル・ジャケット」は、ベトナム戦争を題材にした戦争映画です。英語のスラングがふんだんに使われた数々のセリフや、訓練中の歌も有名で、「ファミコンウォーズ」のCMなど各所でパロディー化されています。
いわゆるヒーローものではなく、戦争の悲惨さを描いた作品となっており、リアルな兵士の心情と戦場での狂気が迫力満点に描かれています。ネットではその言動がミームにもなった、インパクト抜群の鬼教官・ハートマン軍曹でもおなじみ。
第3位:シャイニング
第3位は「シャイニング」。得票数は178票で、得票率は18%でした。
「シャイニング」は、スティーヴン・キングの小説を原作とする、1980年公開のホラー映画です。ジャケット写真に代表されるインパクトあるシーンだけでなく、リテイク数でギネスブックに掲載されたことでも有名。
狂気に陥った男を演じる主演のジャック・ニコルソンが、ドアを斧でぶち破り顔をのぞかせるシーンは、映画史に残る名場面の一つ。映画自体を見たことなくても、このシーンを写した写真は見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。
第2位:時計じかけのオレンジ
第2位は「時計じかけのオレンジ」。得票数は241票で、24.3%でした。
1971年に公開された「時計じかけのオレンジ」は、アンソニー・バージェスが発表した同題のディストピア小説を原作とした映画です。
キューブリックの代表的問題作として知られており、興行的には成功したものの、当時はその過激な内容から賛否が分かれる作品として認知されていたそうです。
第1位:2001年宇宙の旅
そして第1位となったのは、「2001年宇宙の旅」。得票数は285票で、得票率は28.8%でした。
「2001年宇宙の旅」は、1968年に公開されたSF映画作品です。アーサー・C・クラークが著した同題の小説とともに製作されました。
クラシック音楽「ツァラトゥストラはかく語りき」で始まるオープニングは非常に有名。その内容は難解であるとされながらも、映画史におけるSF作品の金字塔として認知されている作品でもあります。
不朽の名作として知られる本作は、コメントでも「私の全映画の中でのベスト1」「未だにSF映画、イヤすべての映画の頂点」と、賞賛の声が見受けられました。
コメント欄に見る「2001年宇宙の旅」の魅力とは
今回の投票でも皆さんからたくさんのコメントをいただきました。その中でも特に多かったのは、やはり1位である「2001年宇宙の旅」へのコメントでした。
コメント欄では「CGもない時代にここまでの作品を創り上げた監督の頭の中はどうなっているのかと思ってしまう」「1968年の映画なのに、いまだに比較できる映画がない」といった声が寄せられていました。
時代を感じさせないほどにまで徹底的に作り込まれた作品だからこそ、何十年経っても色あせない魅力を放っているのだと感じさせますね。
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