国宝の仏像が多いお寺ランキングTOP8 1位は阿修羅でおなじみの「興福寺」

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 ここ数年、博物館や美術館での特別展の開催や教養番組などで取り上げられることがこれまで以上に増えてきている「仏像」。仏像といってもさまざまですが、一度はお会いしておきたいのが「国宝指定」を受けている仏像です。

 文化庁による「国指定文化財等データベース」では、彫刻部門での国宝指定件数は138件あります。そのうち単独で指定を受けている平等院の「木造天蓋」を除いた137件は全て仏像や神像です。そこで今回は、「国宝指定の仏像を多く所蔵しているお寺」のランキングを見ていきましょう。

 なお、「四天王」や「十二神将」といった複数の彫刻で構成されるものについては「1件」としてまとめて指定されていることもあり、実際の所蔵数は指定件数より多くなります。

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第3位:東大寺(奈良県)

 第3位は奈良県の東大寺。仏像の指定件数は14件です。

 奈良の大仏さまとしておなじみの「銅造盧舎那仏坐像」をはじめ、運慶や快慶など慶派の仏師が制作した南大門の「木造金剛力士立像」、法華堂に所在の「乾漆不空羂索観音立像」など、さまざまな仏像と出会うことができます。

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第2位:法隆寺(奈良県)

 第2位は奈良県の法隆寺で、指定件数は17件です。

 法隆寺は飛鳥・奈良時代に制作された仏像を多く所蔵しており、金堂には聖徳太子にゆかりのある「銅造釈迦如来及両脇侍像」や、明治時代まで秘仏として厳重に管理されてきた「木造観音菩薩立像(通称・救世観音)」など、貴重な仏像を所有しています。

 また、現在は百済観音堂に安置されている「木造観世音菩薩立像(通称・百済観音)」は、2020年に東京国立博物館で開催予定だった特別展「法隆寺金堂壁画と百済観音」で、限定800体のフィギュアが制作されていました。

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第1位:興福寺(奈良県)

 第1位は奈良県の興福寺。指定件数は18件です。

 興福寺といえば阿修羅が有名ですが、国宝としては「乾漆八部衆立像」の一部として登録されています。頭は鳥、体は人間となっている迦楼羅(かるら)や、頭に蛇を巻いた沙羯羅(さから)など、それぞれが魅力的な8体で構成されています。

 興福寺にはその他にも、「木造天燈鬼・竜燈鬼立像」「木造十二神将立像」といった個性豊かな仏像から、「木造無著菩薩・世親菩薩」「木造不空羂索観音坐像」といった厳かな仏像まで、多種多様な仏像を所蔵しています。

 また、都道府県別の指定件数を見ると、奈良県(76件)、京都府(40件)、和歌山県(5件)という順位で、奈良と京都で8割以上の国宝指定の仏像を所有している結果となりました。

 ランキング8位~1位の全順位は、次のページからご覧ください!

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