みかんの皮、捨てちゃうのはもったいない! 食用にも掃除にも使える「陳皮」の作り方

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 むいたみかんの皮はどうしていますか? ほとんどの方が「捨てるのが当たり前でしょ」と答えるはず。多くが捨てられているみかんの皮ですが、実は加工すると有効活用することができるんです。

 この記事では、みかんの皮の活用方法について紹介しています。「毎日みかんを食べて皮がたくさんある」「捨てずに何かに使いたい」と考えている方は、最後まで読んでくださいね。

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1)みかんの皮は「陳皮」にするのがおすすめ

 「陳皮(ちんぴ)」とは柑橘類の皮を乾燥させたもので、古くから漢方薬や薬膳の原料のひとつとして重宝されてきました。みかんの皮には、以下のような成分が含まれています。

【ヘスペリジン】

 ポリフェノールの一種で、抗炎症作用があり咳や痰を鎮めます。血流改善効果もあるので、冷え性やむくみの改善にも効果的。

 また、アレルギーの原因であるヒスタミンの働きを抑制するので、花粉症やアレルギーの緩和も期待できるのではないかという研究も進められています。

【リモネン】

 香り成分であるリモネンはリラックス効果があり、精神を落ち着けるためのツールとしてもぴったりです。

【β-クリプトキサンチン】

 活性酸素の抑制効果が高く、様々な病気の予防や進行を抑えることにつながると期待されている成分です。

 陳皮とは本来は3年以上干したもののことをいいますが、家庭で使う場合4~7日程度干したものでも充分です。水分を蒸発させることで日持ちをするというメリットもあるため、おすすめはカビに注意しながら2週間以上乾燥させること。

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2)みかんの皮を食用に加工するときの注意点

みかんの皮をむく様子

 外国産のみかんの皮には、農薬やワックスが大量についている場合があります。食用にする場合は、国産の無農薬・減農薬のものを選びましょう。有機JASマークがついているものは、農林水産省が定めた安全規格に合格したものなのでより安心です。

 多少の農薬は水で洗い流すことで落ちるので、むく前に流水でよく洗ってください。それでも心配な場合は、ボウルに水と少量の塩を入れその中にみかんを1分ほど浸けてから流水で洗うとしっかりと農薬が落ちますよ。

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3)みかんの皮を使った陳皮の作り方

乾燥したみかんの皮。陳皮

 陳皮は家庭で簡単に作ることができます。

 日光が当たらない日や湿気が高い日が続くと乾燥させている間にカビが生える可能性があるので、天気の良い日が続く週を狙って作ってくださいね。詳しい作り方は以下の通りです。

【用意するもの】

  • みかんの皮
  • ザルやネット

【作り方】

  1. 乾燥しやすいように、みかんの皮を太めの千切りにする
  2. ザルやネットに広げて天日干しをする
  3. カラカラに乾き色が濃くなるまで4日以上乾燥させる
  4. 密閉容器に乾燥材を入れ、その中に保存する
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4)陳皮の活用方法

・陳皮茶

 陳皮3gに対して熱湯を200mlそそぎ、5分ほど蒸らしたら完成です。みかんの味はほとんどせず、ほのかに柑橘系の香りがする程度。他のお茶と混ぜたり、蜂蜜を入れたりして飲むと飲みやすいです。

・お菓子作りに活用

 フードプロセッサーで粉末にすると、お菓子やパン作りに便利です。パウンドケーキやチーズケーキ、食パンの香り付けをはじめ、水分をほとんど含んでいないのでクッキーなどの焼き菓子にも活用できます。

・入浴剤

 ネットに陳皮を入れて、入浴剤にします。柑橘系の香りに癒されるバスタイムとなるでしょう。血行促進効果も期待できるので、冷え性の方にもおすすめです。

・油汚れを落とす

 みかんの皮に含まれるリモネンには、油分を溶かす働きがあります。ガスコンロなどにこびりついた汚れに効果的です。汚れた部分にこすりつけると、汚れが落ちていきます。

・肥料にもなる

 みかんの皮は肥料としても活用できます。みかんの皮を天日干しにして1週間ほど乾燥させます。乾燥させたみかんの皮を5ミリくらいに細かく刻み、土に混ぜたら完成です。肥料として撒いたら1〜3日おきにかき混ぜるようにしましょう。

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5)まとめ

 多くの方が捨ててしまうみかんの皮ですが、実は栄養の宝庫です。

 陳皮にすることで活用の幅が広がり保存も効くようになるので、ぜひ作ってみてください。陳皮は湿気を吸いやすいので、密閉容器に入れて保存してくださいね。

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