「千本桜」は、同人音楽サークル「WhiteFlame」の「syana（黒うさP）」さんによって、2011年に制作された楽曲です。オリジナルは音声合成ソフト「VOCALOID・初音ミク」を使用したいわゆる“ボカロ曲”で、その後さまざまなアーティストによるカバーやアレンジ版も多数公開されました。その絶大な人気から、音楽にとどまらず、小説や漫画、ゲームなどのメディアミックスも展開されています。

　そこで今回は「一番好きな『千本桜』のバージョンは？」というアンケートを実施します。あなたが一番好きなバージョンの千本桜を教えてください。まずは、3人のアーティストによるさまざまなバージョンを紹介しましょう！

「千本桜」ver. WhiteFlame feat. 初音ミク（from ニコニコ）

　“黒うさP”ことsyanaさんによるオリジナルバージョンです。一般的に、千本桜は初音ミクを代表する楽曲の1つとして知られており、レコチョクが2012年8月に発表した「好きなボカロ曲ランキング」において1位に輝いています。

　また、2011年の公開から3年が経過した2014年においても、JOYSOUNDカラオケランキング2位を記録するなど、カラオケ曲としても大きな人気を得ました。さらに、2016年2月には「ニコニコ動画」にて1000万再生を達成した3曲目のボカロ曲となり、これは「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」「メルト」に次ぐ記録となっています

「千本桜」ver. まらしぃ（from album「VocaloPiano」）

　ピアノ系Youtuberの「まらしぃ」さんによるピアノアレンジ曲です。2013年11月から放送されていた、トヨタ自動車のハイブリッドカー「アクア」のCM「紅葉編」「朝靄編」のBGMとしても採用されました。

　まらしぃさんはピアノ曲を制作するにあたって、CMの映像を見ながらいくつものアレンジを試したそうです。そんなまらしぃさんは、4歳のときにクラシックピアノを始め、2008年にはピアノ演奏動画の投稿を開始。Youtubeチャンネルの登録者数は、2022年10月時点で187万人を越える人気を誇っています。

「千本桜」ver. 和楽器バンド（from album「ボカロ三昧」）

　8人組バンド「和楽器バンド」によるアレンジバージョンです。和楽器バンドは、その名の通り、尺八・箏・津軽三味線・和太鼓といった和楽器を中心に、ギター、ベース、ドラムを加えたロックテイストの楽曲の制作を行っています。ニコニコ動画に投稿された動画が人気を集め、2014年4月にはavexよりメジャーデビューしました。

　そんな和楽器バンドによる千本桜は、2014年4月発売のメジャーデビューアルバム「ボカロ三昧」に収録されました。また、同曲のMVはデビュー前であった2014年1月にYouTubeで公開されており、ロケ地となった福島県いわき市の勿来関跡は、今も多くのファンにとっての“聖地”となっています。

まとめ

　ここまで3曲をピックアップして紹介しました。このほかのカバーやアレンジ版も、どれも優れたアーティストによって彩られた非常に印象深いバージョンばかりとなっています。

　なお、選択肢には「10周年記念アルバムALL THAT 千本桜!!!」に収録されている16曲のバージョンを用意しています。ほかにも多くのアーティストがアレンジしているため、もし選択肢以外に投票したい場合は「その他」を選択のうえ、コメント欄にバージョン名と投票理由をお書きください。

　また、各バージョンの好きなポイントや魅力的なところ、そのバージョンにまつわる印象に残るエピソードなどがありましたら、ぜひコメント欄にお寄せください。みなさんのご投票お待ちしています！

参考

• 千本桜 (曲)（Wikipedia）
• 「千本桜」投稿から10年、黒うさPは異例すぎるヒットの中で何を感じていたのか（音楽ナタリー）
• ボカロ神曲 初音ミク「千本桜」の魅力に迫る（Guidoor Media）
• 『初音ミク』千本桜『オリジナル曲PV』（ニコニコ大百科（仮））
• まらしぃ（Wikipedia）
• まらしぃの「千本桜」ピアノカバー、トヨタCMでオンエア（音楽ナタリー）
• 和楽器バンド（Wikipedia）
• 和楽器バンド「千本桜」MVの再生回数が1億回を突破　鈴華ゆう子、作詞・作曲の黒うさが喜びと感謝のコメント（SPICE）
• 和楽器バンド「千本桜」MV 7,000万再生を突破！ 日本最古の博物館でフリーライブ決定（billboard JAPAN）