eスポーツチーム「PENTAGRAM」、在留カード問題でコメント発表 「カード預かりは入国管理局の指導」「選手に圧力かけた事実はない」
海外でも報道されるなど大きな問題になっていましたが……。
PC用オンラインゲーム「League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド/LoL)」のプロチーム「PENTAGRAM」は5月30日、「人権侵害ではないか」との声があがっていた“在留カード問題”について、公式サイトであらためてコメントを発表しました。
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過去、同チームに所属していた、韓国人プレイヤーの“Dara”選手が引退を発表したことで大きな騒動になっていたもの。Dara選手は去る5月3日に、「リーグ・オブ・レジェンド」からの引退を発表していましたが、その際、これまでに同チームから受けたさまざまな精神的苦痛を告発するとともに、「心が壊れてしまった」「(これから同じリーグで戦うことを考えると)怖い記憶が戻って頭痛い」などと説明。またチーム脱退時、チーム関係者から圧力をかけられ、本来ならば本人が常時携帯していなければならない「在留カード」を不当に提出させられたとも主張していました(同時期に脱退した“Tussle”選手も同じく在留カードを提出させられていた)。
Dara選手は人気・実力ともに非常に高かったプレイヤーの1人で、そのDara選手の告発は国内のみならず、海外でも「事実ならば重大な外国人ハラスメント」と強く問題視される形に。「リーグ・オブ・レジェンド」の日本リーグ「LJL」もこれを受け、5月7日には「LJL全所属チームへのコンプライアンスの徹底について」との発表を行っています。
PENTAGRAMの発表は、こうした一連の動きを受けてのもの。まず、大きな争点となっていたDara選手、Tussle選手の「在留カード預かり」については、再調査を行った結果「当チームの関係者がDara選手及びTussle選手から在留カードを預かり、両選手を在留カードの不携帯の状態とさせたことは事実」とのこと。これについては「改めて深くお詫び申し上げます」と両選手に対し謝罪しています。
ただ、なぜ在留カードを預かったかについては「不当な目的はございませんでした」と主張。発表文によれば、同社は過去に東京入国管理局から「所属選手のカード期限満了時には確実に在留カードの返納がなされるように」との指導を受けており、在留カードを預かったのはあくまで“両選手に代わって確実に在留カードを返納するため”だったとのこと。また、Dara選手が主張していた「(在留カード提出にあたって)チーム関係者が圧力をかけた」という点については「そのような事実はございません」と全否定しました。結局、「在留カードを預かった」という部分以外では、チーム側とDara選手側でやはり大きく主張が食い違っているということになります。
発表文の冒頭では、Dara選手の引退について「Dara選手がLeague of Legends Japan Leagueの発展に寄与された功績は顕著であり、当チームにも多大なる貢献をいただいたことに対し、改めて感謝申し上げます」と感謝の言葉も。チームの今後については、引き続き第三者を含めた調査を継続するとともに、このような自体が生じることがないよう、適正な運営に努めると説明しています。
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