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» 2012年11月30日 21時02分 UPDATE

社長に就活相談もしてみた:新卒から社長を募集、人事と話せる選考限定アプリ――今年もカヤックが面白就活 (1/2)

昨年、「節就宣言」をコンセプトに展開した就活サイトが話題になった面白法人カヤック。今年の採用活動について、そして社長に「やりたいことがないとダメ?」と就活の疑問を聞いてみた。

[岡徳之,ITmedia]

 12月1日、経団連が倫理憲章で定めた就活解禁日を迎え、各社は2014年初入社を目指す大学3年生・大学院1年生の獲得に動き出す。近年、就活の新しいトレンドとしてネットをにぎわせているのが「就活特設サイト」。「優秀な学生を採りたい」と思うのはどの企業も同じであるため、その中で埋もれることなく自社の魅力を発信し、学生に見つけてもらうために、各社試行錯誤している。

 そんな中、毎年学生のみならずネット上で注目を集めるのが、面白法人カヤック。昨年は「節就宣言」と銘打ち、カヤックの志望動機、また他社の志望動機をそのまま提出するだけで合格可能性を事前判定するなど、ユニークな施策を展開した。今年はどのような変わり種採用を展開するのだろうか。カヤック社長の柳澤大輔氏、人事の柴田史郎氏に話を聞いた。取材の最後には、就活生が持っているであろう疑問を柳澤社長に相談してみた。

ah_kayac01.png 昨年の「節就宣言」

コンセプトは「いでよ! 新社長」

 今年の就活特設サイトのコンセプトは、ずばり「いでよ! 新社長」。カヤックの経営陣であるCEO(最高経営責任者)、CTO(最高技術責任者)、CBO(最高ブランド責任者)となる人材を募集するという。

ah_kayac05.jpg 今年は「いでよ! 新社長」

 主なコンテンツは2つ。「出世診断」と「初任給診断」だ。「出世診断」は、カヤックの中でいくつかある出世パターンの中から、その人に合ったものを教えてくれる。例えば、「完璧にやることに、こだわってしまう」など、いくつかの問いに対して、「あてはまる」「ややあてはまる」「あてはまらない」など、選択肢の中から選んでいくと、「あなたは、カヤックで柳澤大輔を超えるCEOになる!」「あなたは、カヤックでブッコミリーダーになる!」など、全部で10パターンの中から診断結果が出てくる。ちなみに、“ブッコミ”とは、同社で研究開発に徹底的に打ち込む新規事業開発チームのこと。新しいもの好きで研究熱心な学生がこれに向いているという。

 もう2つは「初任給診断」。カヤックではなんと、実力に応じて初任給が変わるのだが、このコンテンツは文字通り、カヤックでの初任給を100円単位で予想してくれる。希望職種を選択した上で、「あなたの給料に関する考え方に近いものは?」に対して「実力主義、どちらでもいい、給料は多少低くなっても構わない」、「理想の働き方は?」に対して「在宅勤務、どちらでもいい、同じ場所で一体感を持って働きたい」など、いくつかの質問に答えていくと、最後に初任給の予想が出てくる。

ah_kayac02.jpg 人事の柴田氏曰く、「ここでの回答結果が選考結果を左右することはありません。面接で話のネタになるぐらいです」とのこと。就活生は安心して、何度でも面白おかしく試してみよう

人事に電話できる選考参加者限定アプリも

 「いでよ! 新社長」をコンセプトにしたサイト以外に、もうひとつユニークなアプリを展開するという。選考の各プロセスの合否に応じて異なるコンテンツを利用できる、選考参加者限定アプリだ。

 例えば、書類選考を通過した人には合言葉が送られる。その合言葉をアプリに入力すると、1次面接を担当する社員の攻略法が公開されるという。続いて、1次面接を突破した(昨年度実績では、900人から百数十人に絞られた)人には、人事(柴田氏)の携帯電話に直通でつながる通話機能が提供される。2次面接期間が始まる3日前から利用可能だという。

 次の2次面接で残念ながら落選してしまった人には「不合格クーポン(ふごうかクーポン)」が配布される。クーポンを使うと、2次面接の半年後から半年間にもう一度、2次面接に挑戦することができるという。役員面接の合格者は、社内だけで公開されている失敗エピソードや柳澤氏のコメントを閲覧することができる。参考までに、昨年度は20人、一昨年度は30人に内定を出したそう。

 それにしても、新卒採用で新社長を募集するというコンセプトは、とても思いきった印象を受ける。その背景を柳澤氏本人に聞いた。「新卒採用を始めた当初は変人タイプが集まり、次に優等生タイプが集まってくるように。でもいままでカヤックという会社には、新卒で役員になろうという人がいなかった。そんな今までにないようなガツガツ感のある学生がほしいと思った」と同氏は語る。「僕も40歳になってどっかで(社長を)替わった方がいいかなと思う。面白法人を大きくできる人がいれば、その人でいい。僕自身も以前、大きい会社やかたい上司にがっかりしたことがあったから」と新入社員時代の経験を語った。

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