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» 2013年05月28日 20時23分 UPDATE

東京ディズニーリゾートで撮った写真はTwitterに投稿できない? Q&Aに追加された1文の意図は

Q&Aページに追加された「公衆送信または商業目的の撮影等」禁止が問題に。

[宮田健(ONETOPIディズニー),ねとらぼ]

 30周年で盛り上がる東京ディズニーリゾートの公式Webサイトで、「皆様に楽しく安全にお過ごしいただくために」と、いくつか文言が追加されたことが話題になっています。

画像 Q&Aページに追加された文言は……

 今回追加されたのは、まずは「パーク内では走らないでください」。こちらはごくごく当たり前のこと(が、意外と守られておらず開園時は大変危険ですので本当にダメです)なのですが、もう1つ、物議を醸す項目が追加されました。それは「公衆送信または商業目的の撮影等」の禁止。

 今までもプレスや事前登録以外の「商業目的の撮影等」は禁止されていましたが、これに加え「公衆送信目的」での禁止が新たに明文化されました。普通に考えるとこの公衆送信目的というのはTwitterやFacebook、ブログなどインターネット上に発信することを指しています。

 以前、東京ディズニーリゾート内から来場者が無断でニコニコ生放送などを使ってネット中継し問題になった事例があったのですが、公衆送信を目的とした撮影が禁止されたことにより、「園内での写真撮影がNGになるのか」とTwitter上では話題になっています。2007年10月に東京ディズニーランドのパレード動画をDVD化し、販売したことを「著作権の侵害」として逮捕されるという事件がありましたが、今までは園内の写真をインターネット上の公開することは黙認されていました。

なぜ禁止を明文化したのかを想像すると……

 現在、ディズニーのファンによるTwitter投稿の傾向は「写真撮影が自由にできるアイドル」のコミュニティーと同じと考えると分かりやすいと思います。ミッキー・マウスなどのキャラクターを撮影し、それをTwitterに投稿することがカジュアルに行われており、それが黙認されてきたというのが今までの状態で、マンガの二次創作とも非常に似た状況です。そのため、公式には上記のように公衆送信を行うことを禁止することを明文化すること自体は正しいことだと考えます。

 しかし、今ではディズニーのコンテンツやキャラクターの写真を使い、その力で人を引き寄せるというような行為も散見されるのが実情です。例えば画像転載系ボットとしてディズニーキャラクター写真を盗用し、そこにアフィリエイトリンクを忍び込ませるというようなものが多く見られます。おそらく、このような第三者による写真の不正利用が目立つことから、今回の一文が追加されたのではないかと筆者は想像します。

 先にねとらぼで公開した記事(東京ディズニーランドで新「スター・ツアーズ」オープン! セレモニーにはジェダイ・ミッキーも)においても、ジェダイ・ミッキーの写真を紹介した編集部のツイートはリツイートが一瞬で1000を超えただけではなく、多数の画像転載ボット/Twitterアカウントに転載されていきました。インターネット上で、ディズニーのコンテンツの強力さを垣間見た事件でした。

 これは、今までずっとディズニー/東京ディズニーリゾートがコンテンツの価値を高めるために努力した結果であり、そのブランドにただ乗りされないよう、悪意ある利用を禁止するための「釘刺し」ではないかと考えています。「ディズニーは著作権にうるさい」というのもここからくるものでしょう(とはいえ、100円ショップにもディズニー商品が並ぶので、ディズニーほどライセンスに寛容な企業もないと思うんですけどね)。

 東京ディズニーリゾートは先日、30周年で初めての公式カメラアプリ「ハピネスカム」をリリースしましたので、園内で撮影した写真をSNSに投稿すること全般を禁止するとは考えにくいでしょう。おそらく二次創作と同様、グレーゾーンとして残るため、この一文も「迷惑行為の写真を投稿しない」「ネット生中継はしない」「商用利用しない」というレベルで覚えておくといいかと、個人的には思います。

 もちろん、危険ですので園内は走ったら絶対にダメですよ!

5月29日午後4時追記

 Q&Aページが更新され「他のお客様等のご迷惑となる撮影および公衆送信」という表現に修正されました。

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