片思いの切なさに共感 女優が選んだ「ハチクロ」の好きなシーン&キャラトップ3
選んだのは、ドラマ「梅ちゃん先生」「大好き五つ子」などに出演した女優の鈴木貴子さん。
武蔵野美術大学という実在する美大を舞台にした、涙なしでは読めない青春恋愛ストーリー「ハチミツとクローバー」。アニメ化、ドラマ化、実写映画化を実現し、累計800万部を超えた大ヒット少女漫画です。実写映画では櫻井翔さん、蒼井優さんをはじめとした豪華俳優陣が出演したことでも話題を呼びました。
恋愛に不器用な大学生たちが織り成す片思いの切なさや、自分の才能や生き方に迷う若者たちの姿を描く同作は、過去に友達がいなかった作者の、「こうだったらよかった」という妄想から生まれたと言います。
今回は、大人になってから1巻を読み直してハマってしまったという、女優の鈴木貴子さんに好きなシーンとキャラクタートップ3を教えてもらいました(ネタバレも含まれていますので、これから読もうという人はご注意を)。
「ハチミツとクローバー」にハマったきっかけは?
―― 「ハチミツとクローバー」を読み始めたきっかけを教えてください。
実写映画化されたときに話題になっていたので、高校生の時に買っていた原作を読み直してみたんです。当時は1巻しか買ってなかったんですけど、あらためて読んでみたらハマってしまって、全巻購入して読みました。
―― 高校生のときは1巻だけで止まっていたんですね。
そうなんです。多分、当時はまだ「青春」というのがよく分かってなかったんだと思います(笑)。大人になってから読んでみたらすごく共感してしまいました。
―― どんなところに共感したんでしょう?
「ハチミツとクローバー」の恋愛ってみんな大体片思いなんですけど、「これ分かるわー」みたいなエピソードがたくさんあって、片思いの切なさに共感できるんです。あと恋愛だけじゃなく家族愛も含めて、人間模様がとても細かく描かれているのですごく感情移入できます。
「ハチミツとクローバー」好きなシーントップ3
- 第3位 パン屋さんの父の日の企画で、お父さんの顔作りをみんなで手伝うシーン
みんな美大生なので自然と腕の競い合いになって、最終的にはこんがり焼けあがったお父さんの生首みたいになっちゃうところが好きです(笑)。
他にもツイスターゲームをやっていたら、だんだん聞いたことない色になっていったりとか、「美大あるある」的なシュールなシーンがちょくちょくあって面白いです(笑)。
- 第2位 真山に冗談でも好きだと言えないあゆみを森田が助けるシーン
真山が社会人になってから、ご飯を食べてないみんなにおごってやるって言って、みんながふざけて「真山好き〜」と抱き合うんです。それを見たあゆみは「今ならみんなのノリに交じって自分もいけるかも」と思うんですけど、結局好きという一言が言えなくて、あゆみの自分への気持ちを知っている真山もその表情に気付いてしまうんです。
その様子を見た森田が、「真山好きだ〜」と真山を抱えてあゆみの方にぶん投げて、周りを爆笑させて場を和ませて、あゆみの気持ちを救ってあげるシーンです。
- 第1位 最終章、竹本が盛岡に行くシーン
本当に最終回です。
―― ここはネタバレ注意ですね……!
新幹線に乗るときにずっと片思いだったはぐの姿が見えます。はぐは竹本にパン1斤のサンドイッチのお弁当を渡すんですけど、その中には竹本の幸せを願った四つ葉のクローバーがたくさん入っていて……。
前にみんなが慕っていた大学の花本先生が海外に行く時に、四つ葉のクローバーをみんなで探すシーンがあるんですが、そのときは半日かかっても結局見つからなかったんです。その四つ葉のクローバーを「はぐが1人でこんなにたくさん自分の幸せを願って見つけてくれたんだ」っていう。一巻から読んでるとたまらなく泣けます。
―― 言葉で説明するだけでも心温まるすてきなシーンであることが伝わってきます。次は好きなキャラクタートップ3を教えてください。
「ハチミツとクローバー」好きなキャラクタートップ3
- 第3位 山田あゆみ
美人でスタイル抜群で芸術の才能もあって、さらに美乳の持ち主という完璧さなのに、恋がかなわない女の子です。真山への思いが切なすぎてよく共感していました。こんなに片思いが脈々と伝わる人物はいないんじゃないかと。でもいじいじしてなくて、悲しいことがあると爆食いしちゃうところがまた良いです!
- 第2位 竹本の義理の父カズさんと森田
2位は2人います(笑)。1人目のカズさんは「好きな男性のタイプ」2位でもあります。
思ったことを素直に伝えられて、人柄が温かくて、人望も厚い、どこまでも真っすぐな人です。そんなカズさんは死んでしまった竹本のお父さんとは真逆なタイプなので、最初竹本は苦手意識を持っていたんです。竹本の気持ちも分かるし、「ハチクロ」はなんでこんなに人間の思いが複雑に絡む漫画なんだ〜って思いました。そんな竹本をカズさんがバッティングセンターに連れていってあげるところは好きなシーンでもあります。
2位の2人目が森田です。「こういう人いるー!」って感じです。変わり者でみんなを振り回して自由人なのに、意外と周りのことを見てて良いこと言ったり泣いてるところを助けてくれたり。なんだそのギャップはっていう。でもこういう人に女子は弱い気がします(笑)。
- 第1位 リカの元旦那・原田
「好きな男性のタイプ」第1位です(笑)。「あの人が笑って話すと何でも大丈夫な気がする」ってせりふがあるのですが、動物にも人にも全てに愛されているような人で、面倒見がよくて明るくて仕事もできてみたいな理想の人です。死んじゃう役なのでほんの少ししか出てこないのですが、その少しの中でも人柄の良さがよく分かるのがすごいなぁって思います。
―― 貴子さんのハチクロ愛がものすごく伝わってきました。未読の方にはぜひこの感動名作を読んでいただきたいですね。本日はありがとうございました!
鈴木貴子さんのプロフィール
名前:鈴木貴子
生年月日:9月8日
出身:東京都
職業:女優、ナレーター
フォトギャラリー
関連記事
- 両親を亡くした主人公に共感 一児の母が「フルーツバスケット」からもらったもの
「私も見習って明るく生きていかなきゃなって」。 - モデルでアクセサリーデザイナーの武居詩織は、市川春子「宝石の国」の“曖昧さ”に魅了された
デザイナー視点で読む「宝石の国」。 - ペットにするなら猫より人間? 働く女性の心をそっと癒してくれるマンガ「きみはペット」
家に帰ったらかわいい男の子がいる生活。 - オカンみあふれるギャグマンガ 人気アイドルグループ出身・森あんなの心に響いた一冊
板羽皆さんのマンガ「サムライカアサン」をご紹介。 - かわいすぎる獣医学生は「NANA」を読んで大人の世界に憧れた
「ミス理系コンテスト」ファイナリストの飯島しずかさんに聞きました。 - 美人社長の愛読書は「ナニワ金融道」 取り立て屋から学んだ、怖いけどためになるお金の話
紹介してくれた松元理美さんは、ヨガインストラクター&経営者として活躍中。 - 親孝行を考えるきっかけになるかも? 恋愛だけじゃない南波あつこ「スプラウト」の魅力
横浜国立大学のミスコンに出場した野口光咲ちゃんがオススメしてくれました。 - 一条ゆかり描く大人恋愛劇「5愛のルール」に学ぶ、女性受けする男の条件
優しくてイケメン、時には冷たいけどレディーファースト。 - 「こんなかっこいいメイドさんになりたい」 元メイドさんが漫画「エマ」に見た理想の上司像
メイド関係の仕事をしていたというあじちゃんに語ってもらいました。 - 王道? だがそれがいい 男女逆転漫画「僕と彼女の×××」の心ときめく3つのシーン
声優を目指して頑張っている末岡志保美ちゃんに聞きました。 - “女子力と筋肉の共存” ミス専修大はネット発の異色4コマがお好き
KANA先生のデビュー作「女の友情と筋肉」を紹介。 - 美と恐怖は隣り合わせ コスプレイヤー・るしゃが読む、伊藤潤二の傑作「富江」
作中の恐怖シーンを再現したコスプレはさすがのクオリティー。 - 「銀魂」大好きコスプレイヤー・るしゃ、尋常じゃない“神楽愛”を語る 「最近、神楽ちゃんの匂いが分かるようになってきたんです」
るしゃさんによる「銀魂」(主に神楽)レビューを、美しいコスプレ写真とともにお届けします。
関連リンク
© COPYRIGHT 美女マンガ
-
大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
-
高校生の時に出会った2人→つらい闘病生活を経て、10年後…… 山あり谷ありを乗り越えた“現在の姿”が話題
-
ディズニーシーのお菓子が「異様に美味しい」→実は……“驚愕の事実”に9.6万いいね 「納得した」「これはガチ」
-
「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
-
プロが教える「PCをオフにする時はシャットダウンとスリープ、どっちがいいの?」 理想の選択肢は意外にも…… 「有益な情報ありがとう」「感動しました
-
「防音室を買ったVTuberの末路」 本格的な防音室を導入したら居住空間がとんでもないことになった新人VTuberにその後を聞いた
-
間寛平、33年間乗り続ける“希少な国産愛車”を披露 大の車好きで「スカイラインGT-R R34」も所有
-
「もしかしてネタバレ?」 “timeleszオーディション”候補者がテレビ局を退社 ディズニーの“船長”としても話題
-
走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
-
グルーミングが出来ない生まれたての子猫、とんでもない体勢になり…… 想像以上のへたくそっぷりに「どこにも届いてないww」「反則級」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
- 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
- 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
- ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
- 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた