「4分33秒黙ってたら著作権料発生する?」 JASRACにド直球な質問をぶつけてみた
まぁそりゃ発生しませんよね。
楽器教室からの著作権料を徴収する方針を示した日本音楽著作権協会(JASRAC)。SNSでは多数の反発意見が挙がる中(関連記事)、とあるウワサが広がりをみせています。それは“「4分33秒沈黙すると」著作権料が発生する”というもの。
このウワサは、ジョン・ケージという前衛音楽家が作曲した「4分33秒」という楽曲に由来するもの。「4分33秒」は“演奏者が一切演奏せず4分33秒を無音のまま終わらせる”というあまりにも前衛的な楽曲で、これまでにもこの楽曲を演奏するアプリが登場したり(関連記事)、なぜかデスメタルカバーされたり(関連記事)と、ネット上でも度々ネタにされている楽曲です。もちろんJASRACのデータベース「J-WID」にも掲載中。
これまでも散々ネタにされてきた「4分33秒」ですが、今回の騒動を背景にネット上では「4分33秒黙るとジャスラックが来る」「4分33秒黙ってしまった」など、さらにネタ化の動きが加速したようです。信ぴょう性が薄いとは思いつつも「4分33秒黙っていたら著作権料が発生しますか?」と真っ向からJASRACに聞いてみたところ「発生しません」と苦笑気味に否定されました。まぁ、そりゃそうですよね……。
JASRACの担当者によると、著作物利用時に著作権料が発生しないためには「営利目的での演奏ではないこと」「観衆から料金を取らないこと」「演奏者に報酬が支払われないこと」の3つを満たす必要があるとのこと。そのため、普段の生活の中で沈黙する分にはこれらの要件を満たしているため著作権料は発生しません。しかし、有料のコンサートなどを開催し「4分33秒」を演奏した場合は著作権料が発生するようですので、「コンサートで『4分33秒』を演奏したい!」と考えている場合は注意が必要です。
※ 要件について、当初誤って「営利目的での演奏である」と記載されていたため、「営利目的での演奏ではないこと」に訂正いたしました。
というわけで、普段の生活で「4分33秒」を演奏(?)しても全く問題はないようです。皆さんも思う存分に沈黙しましょう。
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前衛的すぎる。
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