発車メロディの著作権料は著作権者に分配されない? Twitterで広がるウワサ、真偽をJASRACに聞いた

元ツイートは2万5000RTを突破。

» 2017年02月06日 18時08分 公開
[イッコウねとらぼ]

 音楽教室からの著作権料徴収の方針を示し、物議を醸している日本音楽著作権協会(JASRAC)(関連記事)。現在も批判が続出する中、「電車の発車メロディを作る際、著作権料をJASRACに支払っても、著作権者にお金が分配されない」というウワサがTwitterで流れています。


ジャスラック 電車の発車メロディの著作権料は……?

 このツイートは電車の発車メロディ制作に関わった人がつぶやいたもの。編曲の際に原曲の著作権料をJASRACへ支払ったものとみられ、「発車メロディを作ったときに著作権者に確認した上でJASRACに使用料を払った」としていますが「(JASRACに払った著作権料は)作曲者には支払われていない」としっかり分配が行われていなかったことを明かしています。作曲者に支払われなかった理由は「1(もしくは4)小節なら支払わない」ためだとか。

 これは著作権者との雑談のなかで判明したもののようで、「(お金が入ったかどうか聞いたが)『それがね……』という話だったので、そうなんでしょう」と判断した経緯を語っています。現在2万5000RTを突破するなど広く拡散されているこのウワサは本当なのでしょうか。真偽をJASRACに聞いてみました。

 JASRACの担当者によると「分配は間違いなくある」と明言。JASRACが管理していない楽曲も当然あるが、“何小節だから”という理由で分配を行わないということはないとしています。また、権利者への分配の際には明細を出して内訳を明確に提示するほか、内訳に関する個別の問い合わせなどにも対応しているとのこと。ただし、この場合の著作権者への料金分配は年に1度となっているため、場合によっては“著作権料が分配されていない”と勘違いする可能性があるそうです。



 JASRACが音楽教室からの著作権料徴収の方針を示したことについては、、宇多田ヒカルさんが「自分の曲は無料で使って欲しい」とツイート。また、「4分33秒黙っていると著作権料が発生する」(関連記事)など、著作権料をに関する真偽不明のウワサがSNSで今も複数流れています。

2023年5月19日追記:本記事に対して、「発車メロディは施設でのBGMとして扱われており、その地域での割合に応じて分配されるため、作曲家には必ずしも支払われない」とする情報を見たと読者から問い合わせがありました。JASRACに確認したところ、当時は「有線放送などの分配データに基づき分配していた」との回答が得られました。2020年から運用を変更しており、現在は鉄道会社など契約者から利用楽曲の報告を受け、この報告に基づき使用料を分配しているとのことです。

関連キーワード

著作権 | JASRAC | Twitter


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」