シュワルツェネッガー、親友ビル・パクストンを追悼 「ターミネーターではパンク男だったな」

「エイリアン2」「プレデター2」「アポロ13」「タイタニック」など数々のヒット作に出演。

» 2017年02月27日 17時10分 公開
[城川まちねねとらぼ]

 俳優のビル・パクストンが2月25日、手術による合併症のため61歳で亡くなりました。「ターミネーター」「コマンドー」「トゥルーライズ」など、共演作の多かった俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーが、SNS上に投稿した動画で追悼しています。

ビル・パクストンを追悼するアーノルド・シュワルツェネッガー 葉巻は共演作「コマンド―」「プレデター2」を思い出させます(画像はアーノルド・シュワルツェネッガーのInstagramから)

 「ビル・パクストンはどんな役も演じられたが、そのままの彼は1番だった。大きな心を持った偉大な人だった」とコメントを添えて投稿された今回の動画。シュワルツェネッガーはシンボルともいえる葉巻を持ち、米アイダホ州のサンヴァレーへスキー休暇にきておりビル・パクストンが亡くなったという恐ろしい知らせを受けたばかりだと説明。

 「彼はとてもよい友人だった。ターミネーターで一緒に仕事をしたときのことを思い出す。彼は横柄なパンク男だったな。トゥルーライズでは下劣な車のセールスマンだった」と昔を懐かしむように笑みを浮かべながら語るシュワルツェネッガーからは、2人の親しさがうかがえるようです。

 「私たちはいつも撮影現場で素晴らしい時を過ごした。なんという、優秀で創造的な俳優だっただろう。演じるのか、監督するのか、執筆するのか、制作するのか、それは重要なことではなく、彼はただ映画と映画を作ることに対し情熱的だった。偉大な俳優の1人だったし、才能にあふれた男だった。そしてまたとても、とてもよい友達だった。親友の1人だった。だから、すごく寂しくなるだろう。私の思いと祈りは彼と彼の家族とともにある」とメッセージは結ばれています。

アカデミー賞のビル・パクストン追悼投稿 「ビル・パクストン、私たちに与えてくれた全てに感謝します」とアカデミー賞も追悼(画像はアカデミー賞のInstagramから)

 また、ジェームズ・キャメロン監督作品にも多く出演しており、1997年の大ヒット作「タイタニック」ではトレジャーハンターのブロック・ラベットを演じました。キャメロン監督は米VANITY FAIR紙にメールで長い追悼のメッセージを送り、ロジャー・コーマンの低予算映画の撮影現場で知り合ってから36年間ずっと親しい友人だったと述べ、「映画を共に制作し、プロジェクトの発展を助けあい、スキューバダイビングをしに一緒に旅行して、お互いの子どもの成長を見守り、難破したタイタニック号までともにロシアの潜水艇で潜ったことさえあった(※映画「タイタニック」の冒頭シーンと思われる)」とその思い出をつづりました。さらに「オスカーの派手派手しい喧噪の中、人びとが少しだけこの素晴らしい男のことを思い出してくれることを願っている」とし、それに応えるようにアカデミー賞もSNS上でパクストンを追悼する投稿をしています。

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