「結婚っていうステータスがほしくて婚活してるんでしょ?」に答えます マンガ『合理的な婚活』著者インタビュー(5)

「幸せという武器でボッコボコに殴る」ことはできたのか?

» 2017年11月29日 12時00分 公開
[ねとらぼ]
合理的な婚活

 Webコミックサイト「スピネル」で連載中の『合理的な婚活 〜DINKsを本気で目指すおたくの実録婚活漫画〜』。11月22日のコミックス発売を記念して、著者である横嶋じゃのめ先生にインタビューしました。漫画本編もあわせて掲載します。

漫画『合理的な婚活』とは?

 「子どもは持たない」「家計は別々」「できれば同居もしたくない」という条件付きでの理想の結婚を目指すべく、マッチングアプリを使ってできるだけ効率的に婚活を進めていこうとする、営業系おたく女のガチ婚活レポ漫画。

著者プロフィール:横嶋じゃのめ

1987年生まれ。雑誌の広告営業をしながら趣味の同人漫画を描いている。三度の飯よりBLが好き。



















横嶋じゃのめ先生インタビュー(5)

前回からの続き)



――結婚相手に求める条件は、第1話の頃と今とでは変わってきていますか?

 めっちゃ変わってきてますねー、激動です。最初は「子どもを持たない」という条件でも良い、という人がこんなにたくさんいるんだってことにびっくりして、それだけでもう、いろんな人にわーっと当たっていったんですけど。

 婚活をしていくうちに、自分の考えをもう一度洗い出してみて、「私に甘い」とか「浮気しない」とか「話が通じる」みたいな要件が加わっていきました(コミックス9話収録)。

――最近加わった要件はありますか?

 もともと、「年収で絞る」みたいなのは嫌だったんです。「年収●●円以上」とか。でも、じゃあ求めるのは中身だ、となったときに、しっかりした思考力があって、ちゃんと人生は楽しいって感謝しながら生きてて、などの要件を満たしている人というのは、結局「仕事がうまくいってる」とか「結果がついてきてる」という人が多いんですよね。

 だから、結果として「年収から入る」っていうやり方をもう認めないと、効率が上がらないのかもって最近は思うようになりました。やりたくないと思ってあがいてきたけど、認めざるを得ないかなって。でもこのことは、ここまで婚活を続けてきたから分かったことです。

 生活における言語とか文化圏が違うと、どうしても話が通じませんよね。私はすごく議論好きなので、「まあそんなに深く考えなくていいじゃん」とか言われると、「仮説を持てよ! なんのために生きてるんだよ!」(※)って最終的には詰め寄ってしまうところがあるので……。

第4話「福永くん」のエピソード参照

――読者はみんな気になっていると思うのですが、この作品はどうやって完結するのでしょうか?

 そうですね……世の中の似たような漫画を描いている方たちはほとんど、結婚までうまくいってから描いているのに、この漫画は現在進行形で描いていくというスタイルですからね。

 職場の知り合いにも、「あれって最後どうなるの?」ってよく聞かれまして。いや、こっちが聞きたいよ、と思うことがあります(笑)。

――7話(コミックス収録)の中で、横嶋先生が担当編集さんに、「もうこの相手で良いのかもしれない……」と相談(?)するシーンが出てきます。

 普段は漫画の内容の話をするだけで、担当さんには婚活自体の相談はほとんどしないのですが。

担当編集さん:この作品では、うまくお相手が見つかって結婚が決まってそれで終わり、ゴール! というのはちょっと違うと思っていました。そうではなくて、その後もお互いを尊重して、ちゃんと幸せで、うまく関係を続けられて……っていうところまで描いてもらうことが、横嶋先生にとっても大事だろうと。

 (横嶋先生)はい。そこまでやって初めて、自分が考えていた『絶っっ対いけてるパートナー見つけて 最っ高にいい関係築いて 幸せという武器でボッコボコに殴ってやるからな!!!!!』(※)というのが表現できるのかな、と思いました。

3話参照

――それで、最終的にそこまで描けたのでしょうか?

 そうですね……最新第10話の続きは、コミックスに描き下ろしました。いろいろな意味で読者の皆さまのご期待に応える内容になっていると思うので、もしよかったら読んで頂けるとうれしいですm(__)m

――なるほど……ご武運を、と申し上げておきます。本日はインタビューありがとうございました!


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