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» 2017年12月05日 21時00分 公開

伝統のオレンジを復刻、“よりいい眺め”に 「小田急ロマンスカー」に新型車両、70000形「GSE」2018年3月登場 (1/2)

伝統のオレンジを復刻した美しい車体、無料Wi-Fiと電源も配備。ロマンスカー乗務員専用制服も一新。

[岩城俊介,ねとらぼ]

 小田急電鉄は12月5日、特急ロマンスカーの新型車両「70000形」(関連記事)の運行を2018年3月中順に開始すると発表。愛称は「GSE」と決まりました。

photo 2018年3月中旬から運行を開始する小田急「特急ロマンスカーGSE(70000形)」

 新型車両の70000形は、「箱根につづく時間(とき)を優雅に走るロマンスカー」をコンセプトに、車体をバラ色をモチーフにした「ローズバーミリオン」、屋根部を深い赤色の「ルージュボルドー」とし、車体側面へロマンスカーの伝統カラーである「バーミリオンオレンジ」の帯をあしらった、SEからLSEの伝統を受け継いだオレンジ色の鮮やかなカラーリングを復刻させました。愛称のGSEはGraceful Super Expressの略で、優雅さを表す「Graceful」が用いられます。今後、乗務員の習熟訓練や複々線を使った新ダイヤと同じく、2018年3月中順に1編成目がデビューする予定です。

 車体は日本車輌製造が製造。デザイン設計は岡部憲明アーキテクチャーネットワーク(代表:岡部憲明氏)が担当しました。岡部氏は、ロマンスカーVSE(50000形)、MSE(60000形)、箱根登山鉄道(アレグラ号)、大山ケーブルカーなどの鉄道車両のほか、ポンピドゥーセンター(フランス)、関西国際空港旅客ターミナル、小田急 箱根ハイランドホテルなどの設計参画でも知られています。

photo 従来型より30センチ高い「高さ1メートルの大型連続窓」を採用し、「眺め」の魅力をより向上

 ロマンスカーの魅力は、なんといっても展望席と車窓からの眺め。ダイナミックな景色を楽しめる展望席を両先頭車に16席設けるほか、車両側面にはロマンスカー史上最大となる「高さ1メートルの連続窓」を採用しました。従来型のVSEやMSEより30センチ大きいことから、「さらにいい眺め」を期待できます。さらにこの眺めをさらに快適に楽しめるように、左右方向の揺れを減らす「電動油圧式フルアクティブサスペンション」を全車両に搭載し、乗車時の快適性も従来型より高めています。同社によると、従来線の量産車両として国内初採用とのことです。

 都内から箱根への観光、特にインバウンド需要を大きく見込む観光列車として、旅行客向けの車内設備も充実させました。4号車を除く各車両のデッキ付近に大型スーツケースに対応できるラゲージスペースを設け、全車両の座席下へ「国内線機内持ち込みサイズ」の荷物を収納できるスペースを用意が用意されます。

 このほか、無料Wi-Fiサービスや全座席への電源コンセントも用意。トイレは電動車いすでも利用できるようにゆったりサイズの個室で設計され、全て温水洗浄機能付き便座(TOTO「ウォシュレット」)を配備しました。

photo (参考)ロマンスカーLSE(7000型/1980年運行開始)

 今回の70000形GSEの導入に合わせて、特急ロマンスカー担当乗務員・アテンダント専用の制服も一新されます。小田急はこれまで、ロマンスカーVSEの担当乗務員に限定して専用制服を用いていましたが、「世界最高水準の共通したサービス提供」を目的に、全てのロマンスカー担当乗務員が対象になりました。

photo ロマンスカー担当乗務員向けの新制服

 新制服は、ロマンスカーでの多くの出会いを想定した「ここでしか味わえないお出かけの高揚感を高めるかっこよさと憧れ」を表現したそうです。乗務員用は、クリーンな印象を与える暖色系のベージュを取り入れ、ナポレオンカラーを採用し、正統でシャープなフォルムとなっています。

 ロマンスカーアテンダント(車内販売員)用は、紺色を主色にロマンスカーのバーミリオンオレンジをポイントに配置したデザインを採用。エレガントさ、すがすがしさ、親しみやすさを演出するように仕立てられました。

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