初夢の謎 一富士二鷹と来て、どうして三茄子?

茄子の夢なんて見たことない。

» 2017年12月08日 11時00分 公開
[QuizKnockねとらぼ]

 2017年も終わりに近づいています。良いことも悪いこともたくさんあったけど、それらは全部水に流して、2018年はとにかく良い年にしたい。

 さて、新年の吉凶を占うのに使われるのが「初夢」です。たった1回の夢によってその後1年間の良し悪しが決まるのは、少し都合が良すぎる気もしますが、それでもできるなら良い初夢を見たいもの。


美しい富士山に優雅に舞う鷹

 来年の初夢こそ、「一富士(いちふじ)二鷹(にたか)三茄子(さんなすび)」の言葉の通り、富士山と鷹と茄子が一気に出てくるような夢を見てやるぞ!

 ……ところで、なんで茄子?

 富士山と鷹は、まあ分かります。いかにも縁起が良さそうです。でも、茄子……? 正直、いまいちありがたさが分かりません。茄子の田楽を食べる夢なんて、初夢にしては地味すぎる。


同じ野菜でも、もっとめでたいものがなかったのか

諸説ありすぎ

 ではなぜ茄子なのか? 他の野菜ではいけなかったのか? その由来には、さまざまな説があります。ここでは有力とされる一部を紹介します。

  • 駿河にある高いもの説

 徳川家ゆかりの地・駿河(現在の静岡県)にある「高いもの」を並べたというもの。「富士」はもちろん富士山。「鷹」は愛鷹山という静岡県東部の山。そして「茄子」は、初物茄子の値段が高いことを指しているとのこと。茄子は駿河の名産だったようで、当時のシャレのような決まり文句だったのでしょう。

  • 駒込の名物説

 東京都文京区にある神社、駒込富士神社。ここは、江戸時代の富士信仰の拠点となっていました。この近くには鷹狩を生業とする鷹匠の屋敷があり、また駒込茄子が名産であったことから、「駒込は 一富士二鷹 三茄子」なる川柳が流行した、というもの。

  • ダジャレ説

 富士山は日本一の山、鷹はその足で獲物を「つかみ取る」、そして茄子は物事を「成す」というもの。最後がダジャレなら、他もダジャレにしろよ、と思わなくもないですが……。

一富士二鷹三茄子の続き

 ところで、「一富士二鷹三茄子」には続きがあることは知っていましたか?

 これにも諸説あるのですが、「四扇(しおうぎ)五煙草(ごたばこ)六座頭(ろくざとう)」と続くのが通説です。これらはすべて駿河の名物で、「座頭」とは盲目のマッサージ師を意味します。

 そもそも茄子の時点でめったに夢に出てこないのに、盲目のマッサージ師を夢に登場させるなんて、かなり困難のように思われますが、もしサイコーの初夢が見たいなら、なんとかコンプリートを目指してみましょう……?

制作協力

QuizKnock


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/01/news003.jpg パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. /nl/articles/2412/01/news031.jpg 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. /nl/articles/2412/03/news082.jpg 「ほ、本人……?」 日本に“寒い国”から飛行機到着→降りてきた“超人気者”に「そんなことあるw?」「衝撃の移動手段」の声
  4. /nl/articles/2412/03/news111.jpg 才賀紀左衛門、娘とのディズニーシー訪問に“見知らぬ女性の影” 同伴シーンに「家族を大切にしてくれない人とは仲良くできない」
  5. /nl/articles/2412/02/news009.jpg 【今日の難読漢字】「誰何」←何と読む?
  6. /nl/articles/2412/05/news006.jpg 「今やらないと春に大後悔します」 凶悪な雑草“チガヤ”の大繁殖を阻止する、知らないと困る対策法に注目が集まる
  7. /nl/articles/2412/03/news148.jpg 武豊騎手が2024年に「武豊駅に来た」→実は35年前「歴史に残る」“意外な繋がり”が…… 街を訪問し懐古
  8. /nl/articles/2412/03/news092.jpg 大谷翔平、“有名日本人シェフ”とのショット 上目遣いの愛犬デコピンも…… 「びっくりした!!」「嬉しすぎる」
  9. /nl/articles/2412/03/news055.jpg ハローマックのガチャに挑戦! →“とんでもない偏り”に同情の声 「かわいそう」「人の心とかないんか」
  10. /nl/articles/2412/03/news034.jpg 古着屋で“インパクト大”なブランケットをリメイクすると…… 劇的な仕上がりに386万再生「これはいいね、欲しい!」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. 「中学生で妊娠」した“14歳の母”、「相手は逃げ腰」妊娠発覚からの経緯を赤裸々告白 母親の“意外な反応”も明かす
  4. 勇者一行が壊滅、1人残った僧侶の選択は……? 「ドラクエでのピンチ」描くイラストに共感「生還できると脳汁」
  5. 「笑い止まらん」 海外産アプリで表示された“まさかの日本語”に不意打ち受ける人続出 「何があったんだw」
  6. パパが好きすぎる元保護子猫、畑仕事中もくっついて離れない姿が「可愛すぎる」と反響 2年以上がたった現在は……飼い主に話を聞いた
  7. アグネス・チャン、米国の自宅が“度を超えた面積”すぎた……ゴルフ場内に立地&門から徒歩5分の豪邸にスタッフ困惑「入っていいのかな」
  8. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
  9. 「車が憎い」 “科捜研”出演俳優、交通事故で死去 兄が悲痛のコメント「忘れないでください」
  10. PCで「Windowsキー+左右矢印キー」を押すと? アッと驚く隠れた便利機能に「スゲー便利」「知らなかった」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」