「シャンシャン特需」に沸く鉄道会社、でも「最強のパンダ使い」はJR西日本(1/3 ページ)

パンダは鉄道を使って見に行きましょう。

» 2018年01月11日 13時00分 公開
[杉山淳一ねとらぼ]

 恩賜上野動物園で誕生したパンダ「シャンシャン」が大人気(関連記事)。1日の閲覧時間は2時間半で、30分ごとの枠に80組が閲覧可能。合計400組で1組最大5人。つまり1日に最大2000人しか「シャンシャン」と、ママの「シンシン」に会えません。1月2日から8日までの申し込み組数は15万2768件に達したそうです。競争率はなんと35倍! でも、2頭が慣れてきたことで、1月23日からは閲覧時間が2時間延びた4時間半になります。これで720組で1日最大3600人。競争率が少し下がりそうですね(関連記事)

photo 上野動物園 ジャイアントパンダのシャンシャン

 ちなみに、JR東海が開催するリニアモーターカー「超電導リニア体験乗車」の申し込み倍率は、2014年が約125倍でした。でも回数を重ねて2017年は20倍以下になり、10倍以下のシーズンもあったそうです。パンダを見られなかったらリニアはいかがですか。リニアは速いですよ。座ったまま体験できますよ。2月16日まで受け付けている「平成30年第1回体験乗車」(関連記事)は今がチャンスかも!

 高額にもかかわらず高倍率なJR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」は、2018年春・夏出発分の最高倍率が42倍。これは3泊4日コースの展望客室です。平均倍率は12倍ですので、こちらもパンダより当たりやすそう。問題はパンダの何倍も費用がかかることですね。

 ……と、無理矢理に鉄道ネタに持っていけたところで、今回はパンダブームにあやかる鉄道を探っていきましょう。

 上野動物園の最寄り駅は上野駅。ここに乗り入れる鉄道会社はJR東日本、京成電鉄、東京都交通局、東京メトロです。さて、どんなふうにパンダと絡んでいるでしょうか。

JR東日本:駅ナカにパンダアイテムがいっぱい

 JR東日本はエキナカの店舗施策に力を入れています。シャンシャンが生まれる前から、上野駅の「エキュート上野」はパンダグッズが充実していました。そんなエキュート上野がシャンシャンの一般公開でさらに盛り上がっています。2017年12月1日から2018年1月31日まで「パンダフルウインターキャンペーン」を開催中。オリジナルマスコット「うえきゅん」もがんばっており、パンダのアイテムを増量しています。

 ピンク色の「ハッピー☆パンダ」、ドーナツや大小8つのパンダ顔を載せた「親子パンダタルト」などのスイーツ、パンダ顔のごはんの下に鶏そぼろを敷いた「パンダ弁当」、パンダ型の海苔を載せた「チキン南パンダ弁当」などお食事系、キーホルダーやランチボックスなどのうえきゅんグッズもあります。なお、シャンシャン公開日はオリジナルステッカーやオリジナルマカロン(先着200個)の配布も。シャンシャンに会えなくても公開日はチェックしておきましょう。

photo 「パンダジェニック」な商品がすごい

京成電鉄:ゆるキャラ「京成パンダ」は神出鬼没!?

 上野駅が起点の京成電鉄は、恩賜上野動物園ともっとも縁の深い鉄道会社です。なにしろ路線開通時の1933年から1997年まで「博物館動物園駅」を営業していました。上野動物園や国立博物館の最寄り駅で、正式な廃止は2004年でした。2018年現在も地下の線路にはプラットホームの跡があり、地上の駅舎は地下トンネルの非常口となっています。

photo 博物館動物園駅

 その京成電鉄にパンダのゆるキャラ「京成パンダ」がいます。2007年から活動しているからシャンシャンよりもずっと先輩。誕生のきっかけはIC乗車券「PASMO」でした。京成電鉄関連のクレジットカード会社「京成カード」が、PASMOと連動したクレジットカードを発行するときに、宣伝役として起用されました。クレジットカードの裏面にも描かれています。

photo 京成カードの京成パンダ

 京成電鉄によると、京成パンダは「P-78星雲に浮かぶパンダ星を治めるパンダ王家の王子」で工学博士。「動物園で飼育係をしており、千葉県・公津の杜のマンションでひとり暮らしをしている。好物はゆで落花生」とのこと。個性的な流し目が特長で、家系図によるとこの表情は遺伝らしいです。

 2018年現在、京成パンダは京成カードだけにとらわれず幅広い活動を行っています。2017年12月19日から京成電鉄と京成不動産が「シャンシャン」の一般公開を記念してお祝い企画を実施中。パンダ柄の京成電鉄都内エリア一日乗車券を発行するほか、京成上野駅はシャンシャン誕生記念の飾り付けを実施。12月下旬からは京成電鉄のラッピングトレインになり、京成電鉄だけではなく、都営地下鉄浅草線や京急電鉄にも顔を出します。

photo 「シャンシャン」一般公開記念乗車券

 京成電鉄と言えば成田空港までスカイライナーで最速41分。スカイライナーに乗って、成田空港から中国に飛んで、本場のバンダを見にも行けますね。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」