「PUBG」開発元が「フォートナイト」を著作権侵害で提訴 韓国でのサービス中断を求める

「フォートナイト」のバトルロイヤルモードには、「PUBG」では見られない独自の味付けが数多く存在する。

» 2018年05月29日 16時41分 公開
[Ryuki IshiiAUTOMATON]
AUTOMATON


PUBG フォートナイト

 「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」(以下、PUBG)の開発元であるPUBG Corp.が、「フォートナイト」を開発するEpic Gamesの韓国法人Epic Games Koreaを相手に提訴中であることが分かった。The Korea Times毎日経済新聞といった韓国紙が報じている。現地報道によると、PUBG Corp.は「フォートナイト」の韓国でのサービス中断を求め、2018年1月に「著作権侵害禁止仮処分申請」をソウル中央地方裁判所に提出したという。

 PUBG Corp.は、「フォートナイト」が「PUBG」の主要な特徴をそのままコピーしているという判断に基づいて、「PUBG」の知的財産権を保護するため手続きを行っているとのこと。韓国語版「フォートナイト」は2018年1月にオープンベータ・テストを開始。現在は正式リリースに向けて準備が進められているが、今回の仮処分訴訟により計画に支障が出る可能性がある。

動画が取得できませんでした
※2018年1月に公開された韓国語版「フォートナイト」トレイラー

 「PUBG」と「フォートナイト」はいずれもバトルロイヤルモードと呼ばれる、最大100人のプレイヤーが戦場に降り立ち最後の1人/1チームになるまで戦う大規模なマルチプレイ対戦モードにより人気を集めた世界的ヒット作である。「PUBG」は2017年3月にSteam早期アクセス販売を、「フォートナイト」は現在「Save the World(世界を救え)」と呼ばれているPvEコンテンツだけを実装した早期アクセス版を2017年7月に配信開始。その後「フォートナイト」は2017年9月にバトルロイヤルモードの導入を発表し、同月には「PUBG」のエグゼクティブ・プロデューサーChang Han Kim氏が両作の類似点を懸念する声明文を公表している(関連記事)。

 Kim氏は当時、「フォートナイト」が「PUBG」のゲームプレイを複製していること、ゲームの宣伝活動の一部として「PUBG」の名を許可なく使用したこと、そして「PUBG」で採用されているUnreal Engineの提供主が競合相手になることでゲームエンジン面でのサポートが意図的におろそかにされる可能性があることを懸念していた。声明文が出された2017年9月の時点では「さらなる措置を検討」と具体的なアクションを濁していたが、2018年1月になって法的措置に動いたというわけだ。


PUBG フォートナイト 「フォートナイト」

 なお2018年4月には、PUBG Corp.が中国のパブリッシャーNetEaseを相手に訴訟を起こしていることが報じられた(関連記事)。モバイル向けのバトルロイヤルゲーム「荒野行動」「Rules of Survival」が「PUBG」に類似しているとして、NetEaseによる著作権侵害・トレードレス侵害・不正競争防止違反を訴えているというものだ。「荒野行動」「Rules of Survival」が「PUBG」を模倣したとする点としては「100人の個人またはチームで対戦できるなど全体的なゲームプレイ」「ゲーム開始前に参加者が集められ、操作を試すことができるエリア」「航空機から降下し、自由落下とパラシュートを使ってゲーム開始エリアを選ぶ」などが挙げられている。それらの一部は「フォートナイト」にも当てはまることから、似たような根拠をもとに権利侵害の申し立てを行ったとしても不思議ではないだろう。

 「フォートナイト」のバトルロイヤルモードには、建築要素を筆頭に「PUBG」では見られない独自の味付けが数多く存在する。仮に「PUBG」のゲームモードを模倣した作品だとしても、その主張が権利侵害の訴えとしてどこまで通るのか、NetEaseの一件に続き訴訟の行方が気になるところである。

関連記事

Copyright (C) AUTOMATON. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」