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一度聞いたら忘れられない名前「ぱいぱいでか美」 実のところ、どんな活動してる人なの?

おっぱい!

 インパクト重視のネット社会において、最大級の発明といっても過言ではない芸名を掲げる、“歌って踊れるバンドウーマン”「ぱいぱいでか美」。2014年、シングル「PAINPU」およびアルバム「レッツドリーム小学校」のリリースを機に知名度を上げ、テレビ番組「有吉反省会」にも不定期出演中の彼女。検索せずにいられない吸引力抜群の名前とは裏腹に、その実態や活動内容はあまり知られていない。「アイドルじゃないの?」「どんな曲やってるの?」「ももち推しって本当?」などなど、5月3日の生誕祭を前に、今さらだけど今じゃないと聞けない疑問をぶつけてみた。


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町田ノイズ(以下町田) 私はでか美さんのことを存じ上げていたので、「ぱいぱいでか美、アルバム発売」というニュースが出た時も「ついに来たか」くらいにしか思わなかったんですけど、ネットではすごい反響でしたよね。

ぱいぱいでか美(以下でか美) ね。誰だ!? っていう(笑)

町田 その直後に「有吉反省会」に出演されていましたけど、どういった経緯があったんですか?

でか美 私もよくわからなくて。シングル出してアルバム出して、ソフマップでイベントやった時に、日テレの方からお店に直接電話がかかってきて「本人に代わってほしいです」ってオファーをいただいて。スタッフさんは「有吉さんに聞かれたことに素直に答えていればいいから」ってやさしく言ってくださって、ありがたかったですね。有吉さんはMCとしての立ち回りが本当にすごくて、プロだ! って感じでした。音楽にたとえたら、U2のライブ見た、みたいな(笑)

町田 今は不定期に出演されているんですね。

でか美 1週間〜3日前に「空いてますか?」って電話をいただきます。タイムスケジュールやリストはもらうんですけど、ちゃんとした台本はいただいてないです。人によるみたいなんですけど。

町田 現在はフリーでやっていらっしゃるんですか?

でか美 所属まではいかないんですけど、「会って話しませんか?」みたいな話はチョロチョロっとはあって。でもふたを開けたらコスプレの事務所とか、着エロの事務所とか。

町田 「こういう名前で活動してるんだから大丈夫だろう」という。

でか美 ですね(笑)。もちろんそういう世界もすばらしいと思うんですけど。

町田 名前をつけたのはご自身じゃないんですよね。

でか美 考えたのはサークルの先輩です。あとで一緒にめっちゃ変拍子のオルタナ系のバンド組んだんですけど、「お前ぱいぱいでか美のままでいいよね」「いいっすよ」って感じで、そのノリが今も続いています。

町田 「ぱいぱいでか美」の名前でオルタナ系ってすごいですね(笑)。“歌って踊れるバンドウーマン”というキャッチコピーはご自身の発案ですか?

でか美 そうですね。バンドからソロになって、でも楽器がそんなにできるわけでもないし打ち込みでやるしかないってなった時に、“アイドル”を自称するのは、自分がハロプロ好きすぎるっていうのもあって、すごくおこがましくて。かといって“アーティスト”と名乗るとそれはそれで寒いものがあるし。今でこそアイドルイベントにも出させてもらっているんですけど、もともとはインディーズバンドの延長線上で始まったことなんです。当初は周りがバンドばかりのところに、私だけソロという企画ばかりだったんで、こういうキャッチコピーだと伝わりやすいかなと。芸能活動は受け手次第だと思うんで、他称なら”地下アイドル”でもなんでもいいんですけど、自分で言う分には“歌って踊れるバンドウーマン”がいいなと。音楽に関してもMIX打ちやすいとか、そういうのに重きを置いていないし。


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町田 「PAINPU」は大森靖子さんのプロデュースですし、「レッツドリーム小学校」は澤部渡さん(スカート)や植野隆司さん(テニスコーツ)や川本真琴さんなど、そうそうたる面々に愛されていますね。

でか美 「レッツドリーム小学校」はレーベルの方から「こういう人たちに声かけてみようと思うんだけど」ってピックアップしてもらって。生身のボーカロイドというか、いろんな人の歌を歌わせたら面白いんじゃない? っていう感じで、衣装とかアートワークも「こっちの方がいい」くらいは言ったんですけど、ほぼお任せで。三輪二郎さん以外はほとんど面識ないのにやってくださったんですよ。

町田 こういったたくさんの方が作品に関わっている一方で、スケジュール管理や物販、チェキもすべて自分で担当されているのはすごいですね。さまざまな方が携わるのと、自分で一から制作するのと、ご自身としてはどちらの方向に進んでいきたいですか?

でか美 そこは本当に半々で。ライブでも自作した曲と他の方に作ってもらった曲と半々くらいです。作詞作曲もするし、事務所にも入ってないから「全部自分でやりたいんだ」って思われがちなんですけど、全然そんなことなくって。大人が助けてくれることがあったら甘えたいし、全部自分でやった方が頭の中にあるとおりに作れるからそれはそれで楽しいし。ベクトルは別方向なんですけど、自分が真ん中に立つとそれがキレイにまとまるんで、これからも両方やっていきたいですね。もともと集団行動が苦手なんで、アルバムを作るまでは「どうせもめる」と思って他の人とはやってこなかったんですよ。でも実際やってみたらみんなやさしいし、人が作ったメロディに歌詞を書くと普段の自分では出てこなかったようなワードが出て来たりして面白かったんで。

町田 現在は副業のアルバイトを辞めて音楽活動1本ですよね。

でか美 生活はスーパーギリギリです(笑)。フリーター時代の貯金が「Berryz工房」の活動停止までのイベントラッシュで一切なくなったんで、本当にもう、自転車操業のように(笑)。「Berryz工房」のイベントでは、沖縄行ったり、ライブ4連チャン行ったり、グッズ買ったりして。でもバイトを辞めたことで、こっち(音楽)でやりたいことをいっぱいやれるようになったのはうれしいですね。以前は曲を作る時間がないとか、スタジオに入れないこともあったけど、今はそんなに朝早い仕事がないので、心に余裕ができましたね。「バイト辞めました」って発表した時には、思った以上にいろんな人が喜んでくれて、これからこのひとたちと一緒にがんばっていけるんだなって。

町田 では最後に、今後の目標について教えてください。

でか美 私やっぱり、「仕事でももちに会いたい」っていうのがすっごくあって。年明けにもそう言ったんですけど、もう2015年が4分の1終わっちゃってやばいぞと(笑)。自分の中で、「Berryz工房」に間に合わなかったっていうのは大きくて、もうちょっとがんばったら一緒にやれたかもしれないのになって。でも、ももちはアイドルを続けているし、バラエティ番組にも出ているので、どこかで共演できたらいいなと。

町田 やっぱり「Berryz工房」が行動原理なんですね。

でか美 あと、今はライブ活動が中心なんですけど、いろんなことに興味があるので、テレビも出たいし書き物もやりたいし、ラジオもやりたいし、なんでもやっていきたいですね。


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ぱいぱいでか美のお誕生日会 〜BBa元気<成せば成るっ!>〜

2015年5月3日(日)

東京・下北沢THREE

開場 18:30 開演 19:00

前売り/当日 2000円(1ドリンク付き)

出演:ぱいぱいでか美、ぱいぱいぱいチーム

オープニング・アクト:もんとs

先行取置予約特典あり!

チケット予約などの問い合わせはぱいぱいでか美・工房またはpaipaidekami@gmail.comまで


(町田ノイズ)

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