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週刊誌「週刊大衆」が電車内の中吊り広告を4月からやめたことを公式Twitterで発表しました。12回のツイートに分けて、その理由や裏事情を説明しています。
週刊誌の中吊り広告は電車内ではおなじみですが、エロスやスキャンダルを扱う週刊大衆にとって「中吊り広告は、ある意味、言葉狩りとの闘いでした」とのこと。「『SEX』『女性器』『ヘアヌード』はダメ」「『おっぱい』が『ぱいぱい』になる、意味不明の変更もありました」などその実情を赤裸々に告白しており、「世間の皆様からしてみれば、バカバカしいとは思いますが、毎週毎週、真剣勝負をしていました」とつづっています。利用客からも「こんな下世話な言葉が並ぶ広告が公共の乗り物にあるのは、不快である」「満員電車の中での一服の清涼剤だった」など、さまざまな意見があったそう。
また、週刊大衆は昨今の出版不況についても「認めざるをえません」としており、「中吊り広告をやめることで雑誌不況の現状が一層喧伝される」ことも危惧しているようです。中吊り広告から撤退した背景には、こうした表現規制や出版不況などの事情があるもよう。紙の雑誌がネット媒体に移行するケースなども増えていますが、週刊大衆は「どんな形になろうとも、私たちは、面白いと思える週刊誌を、ひたすらに作り続けたい」としており、「こうしてツイッターで情報を発信することも、中吊り広告に代わる事の第一歩なのかもしれません」としています。
(たろちん)
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