写真共有アプリ「写真袋」で利用者が児童ポルノを公然陳列するのを手助けしたとして、11月4日にアプリの運営企業・AIRCASTの代表取締役である大野光明容疑者(55歳)が「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」「児童ポルノ公然陳列ほう助」容疑で逮捕されました。児童ポルノの投稿に関連して、アプリ運営者側が摘発されたのは初めてです。
「写真袋」は、写真をアップロードして合言葉を設定するだけで、合言葉を知る人同士で写真を共有できるアプリ。写真の保存・公開には一定の無料期間を過ぎると課金が必要で、この課金から収益を得るビジネスモデルになっています。知人と写真を共有するのが主な用途としてリリースされていましたが、ネット掲示板で「合言葉」を公開して不特定多数のユーザーと写真を交換する利用者もおり、児童ポルノに該当する写真も多く共有されていたようです。
逮捕までの経緯は次の通り。2013年3月にある男性利用者が、衣服のすべてや一部を身に着けていない児童の性欲を興奮させまたは刺激する画像6点を含む、全60点をスマホから「写真袋」へ投稿。さらに閲覧できるパスワードを、ネットの不特定多数が見られる場に公開しました。
大野容疑者はAIRCASTの代表取締役として同社の業務全般を統括する立場にありながら、この一連の状況を認容していたとのこと。同年12月に「写真袋」の最新バージョンを公開し、翌年1月に例の男性が最新版をダウンロードまたはアップロードした際にも、これに手を貸したと言います。
警視庁や京都府警察などの共同捜査本部は、大野容疑者の行為が「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律」の第7条第4項や第2条第3項第3号に違反するとして逮捕。5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金に処し、またはこれを併科するそうです。
ネット掲示板の「写真袋」の合言葉で画像を交換しあうスレッドでは、すでに大野さん逮捕の報道を受けた書き込みが。「ダウンロードして画像持ってるだけでも逮捕だからおまえら逮捕されてもおかしくないよ」とスレッドで児童ポルノのパスワードを公開していた人々に向けたコメントや、「写真袋以外の写真系の管理してるやつ震えてるだろこれ」と同様の機能を提供するアプリへの影響を懸念する声が見られます。
(黒木貴啓)
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正直、よく分からない。