庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」(1/3 ページ)
思わず見入ってしまう(※虫が苦手な人は閲覧注意)
庭で捕獲したでっかいイモムシを8カ月飼育した結果が、YouTubeチャンネル「森こんにゃく」に投稿されました。動画は49万回以上再生され、3600件をこえる高評価を獲得しています(※虫が苦手な人は閲覧注意)。
でっかい不思議なイモムシの飼育に挑戦!
動画を投稿したのは、生き物系YouTuberの森こんにゃくさん。家族と一緒に魚や虫を捕まえ、捕まえた生き物たちを飼育、観察した様子などをSNSで発信しています。
前回は巨大なヤゴの飼育に挑戦しました。今回は庭で発見した、ちょっぴり変なイモムシの飼育にチャレンジするといいます。
おしりが一部黒くなっているイモムシを発見
ある日、森こんにゃくさん親子はおしりに大きなトゲが生えていて、焦げたような黒いホクロのようなものがある大きなイモムシを発見しました。なんらかのスズメガの幼虫だと思われるイモムシの正体が気になったことから、ガになるまで育ててみることに。
毎日葉っぱを変えながら幼虫を飼育していましたが、ある日幼虫の元気がなくなってしまいました。いつもより葉っぱの食べが悪く、体のツヤがなくなり痩せてしまったとのことですが……幼虫は大丈夫なのでしょうか……?
体の色が変わり、サナギになり……
次の日、なんと幼虫の体が緑色から紫色に変わっていました。サナギになる前兆かもしれないと思った森こんにゃくさんが幼虫を手に乗せると……幼虫はまるでドジョウのようにびちびちと、元気いっぱいに動きまわります。すごいパワーだ……!!
5日後、幼虫は見事なサナギに姿を変えました。観察しやすいように入れ物を作り、その中に入れてさらに飼育を続けることに。サナギになっても動き回るその姿を見ていると、とてつもない生命力を秘めていることが伝わってくるようですね。ただ体の色が黒くなったため、ホクロらしきものがあるかどうかは分からなくなってしまいました。
サナギになってから8カ月後、まさかの事態が!?
そして8カ月後、夜中の1時53分。ずっと変化がないままだったサナギの殻がいつの間にか割れ、まるで血液のような茶色い液体が大量に噴き出していたのです。
そしてよく見ると、木に1匹の大きなガが止まっていました。目を離した隙に羽化していたため、残念ながら生まれる瞬間を観察することはできなかったそうです。
森こんにゃくさんによるとサナギから成虫になる昆虫は羽化する際、オシッコのような液体を出すのだそうです。そして羽化した直後である今は恐らく、羽や体を乾かしている段階だろうといいます。
庭で発見した不思議なイモムシの正体は、スズメガの1種である「シモフリスズメ」でした。大きな前足で指をつかむその姿は、なんだかかわいらしいですね。なお成虫の体を観察してみたところ、幼虫のころにあったホクロらしきものはなくなっていたそうです。
羽化してから2日経過し、体が乾いたと思われることからリンゴジュースを与えてみることに。野生のシモフリスズメは花の蜜を飲むそうですが、残念ながらシモフリスズメはジュースを飲むことなくバタバタして、ふわりと飛び去ってしまったのでした。
そして無事に羽化したシモフリスズメを庭の木に放し、今回のチャレンジは終了しました。ガは苦手意識を持っている人も多そうな生き物ですが、好奇心を持って見てみると意外なかわいらしさに気付けるかもしれません。
「ガってかわいいんですね!」「目がかわいいですよね」の声
こちらの動画には、「ガってかわいいいんですね!初めて気づきました、動画ありがとうございました!」「ガってよく見ると目くりくりで可愛いですよね!」といったコメントが寄せられています。
森こんにゃくさんは同チャンネルとX(旧Twitter/@morikonnyaku)に、日々の活動の様子や生き物の姿を投稿しています。
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