これで「ぼうけんのしょは きえてしまいました」ともおさらば!

ハドソンを退社し、6月からはゲッチャ・コミュニケーションズで活動中の高橋名人が、自身のブログ「16連射のつぶやき」で、古いファミコンソフトの「バッテリー交換方法」について解説、リポートしています。
筆者も経験があるのですが、昔のゲームソフトを中古で買ってきたりすると、まれに「バックアップ用の電池が切れている」場合があります。昔のゲームは「バッテリーバックアップ」という方法でデータを保存しているため、要するに内部の電池が切れるとセーブデータを保持できなくなってしまう。通常、この電池は外からでは交換できない仕組みになっているのですが、名人はただ電池を交換するだけでなく、カートリッジ自体に電池ホルダーを追加することで、外からでも簡単にバッテリーを交換できるようにしています。
交換方法について触れているのは、6月7日に投稿された「ファミコンのバッテリー交換 その1」と「その2」という2つのエントリ。「その1」では使用する工具やパーツの紹介と、ケースを開けて電池を取り外すまでの行程を解説、「その2」ではカセットに電池ホルダーを取り付け、新しい電池を挿入するまでをそれぞれ解説しています。
「バッテリーを交換する作業自体は、特に難しいテクニックなどは必要ありません」(高橋名人)とのことですが、やはり基板部分に直接手を加える行為になるため、「今まで、はんだ付けをしたことが無いと言われる方は、別の基板などを使って充分に練習してからにしましょう」、「あくまでも自己責任でお願いします」と名人も念を押しています。また当然ながら、カセットの分解や改造という行為自体メーカーは推奨していませんので、ブログを読んで「試してみよう!」と思った人はくれぐれもご注意ください。
ポイントはやはり、外側に電池ホルダーを追加することで、次回からは分解不要で電池を交換できるようにしている点でしょう。また電池ホルダーが2個あるため、片方ずつ交換することで、交換時にデータが消えるのを防ぐことも可能。多少手間はかかりますが、バッテリー切れによる「ぼうけんのしょは きえてしまいました」の恐怖から解放されるのはうれしいですね。
ちなみに名人が今回使用したカセットは、フリーマーケットで買ってきたという、ファミコンの「ドラゴンクエストIII」。ハドソンのゲームじゃないあたりに、もはや「ハドソンの高橋名人」ではないことを改めて実感してしまったのは筆者だけでしょうか。これからは「ゲーム業界の高橋名人」として、さらなるゲームの振興に貢献していってほしいと思います。
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