
日本航空(JAL)が、日本発ハワイ線エコノミークラスの機内食を7月1日にリニューアルする。羽田出発便では、ハワイのロコフードやイタリアの人気スイーツブランド「BABBI」とコラボしたジェラートなどをセットにした「わくわくリゾートプレート」を提供。「飛行機に乗った時からハワイ気分」を演出するという。
JALの日本発ハワイ線は今年で47年目を迎え、年間70万人が利用する人気路線だ。東日本大震災後の自粛ムードで客足が一時落ち込んでいたが、最近は需要が戻りつつあるという。本格的な観光シーズンである夏を前に、JALが機内食にかける思いやこだわりはきっと大きいはず! ということで記者が一足早く食べてみた。
メインディッシュはフォー! 別添えパクチーをちょい足しもOK
羽田出発便で提供するわくわくリゾートプレートは、ハワイの味を先取りできるメニュー。ベトナム系移民の多いハワイで人気のフォーをメインディッシュに採用した。羽田便は午後11時55分発と出発時間が遅いが、あっさりしたフォーなら深夜でもぺろりと食べられそうだ。麺は機内で再加熱しても柔らかくなりすぎないよう太め。つるつるしていておいしい!
フォーには、バーベキューチキン「フリフリチキン」をトッピングしている。驚いたのは、別添えでパクチーが用意されていること。お好みでフォーにふりかければ、本格的なエスニック風味を味わえる。ちなみにJALが機内食にパクチーを付けるのは、今回が初めてという。苦手な人も多いパクチーをあえて付けるとは、なかなか挑戦的なメニューだ。


このほかには、人気ベーカリーショップ「メゾンカイザー」のパン2種類、サラダ、サーモンと野菜をあえた「ロミロミサーモン」も付いていて、ボリューム満点だった。デザートは、BABBIとコラボしたヨーグルト風味のジェラート。BABBIとコラボしたデザートは世界の航空会社で初という。さわやかな酸味がとてもおいしい。


羽田便に比べ、出発時間が早い成田・名古屋便は、食べ応えを重視し、ハヤシライスをメインディッシュにする。洋食の名店「日本橋たいめいけん」特製のソースにバターライス……鉄板の組み合わせである。こちらもBABBIのジェラート付きなので、食後のお口直しにちょうど良い。関西空港便は、デザートに人気の「堂島ロール」が付いている。
機内食トレイは、スープストック東京の遠山正道さんがデザインした。トレイマットにはハワイの写真をプリントしている。旅行記風にハワイの観光スポットを紹介したリーフレット「ハワイで何する?」も配る。


ハワイ線は30〜40代の乗客がメインで、女性や家族連れが多いのが特徴という。乗客の女性率は、ほかの路線が約3〜4割に対し、ハワイ線は6割。家族連れは約5割を占める。そのため新しい機内食は「家族連れのお母さん」をターゲットにメニューを練ったという。同社商品・サービス開発部の田中誠二マネージャーは「女性が喜びそうなものを選んだ。お母さんが喜べば家族がハッピーというのは世の常ですから」と話していた。
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