アカウント停止も含め、厳しい対応も
グリーの人気ゲーム「探検ドリランド」で、トレード機能を使ったレアカード増殖バグが発見され大きな話題になっています。この件について、現時点での詳細と、今後の対応予定についてグリーに問い合わせていましたが、2月20日午後11時時点で、次のようなコメントをいただくことができました。
1:現時点での当社の対応
2月19日午前11:30に「探検ドリランド」ゲーム内におけるトレード機能を停止し(その他の機能については従来通り利用可能です)、全てのユーザーの皆様にトレード機能の停止を告知いたしました。
2:今後の対応
当社では現在、原因の究明を行っており、本件につきまして詳細が判明次第、改めてご案内申し上げますので、今しばらくお待ちください。なお、ゲームの公平性を保つため、禁止行為が確認されたユーザーに対しましては、サービス内にて告知した上でアカウント停止を含めた対応をさせて頂く可能性がございます。
3:影響
本発表が業績に与える影響につきましては現在精査中ですが、影響は軽微であると認識しています。今後業績に影響を与えることが判明した場合には、速やかに公表します。
基本的には現在、「探検ドリランド」のサイト上にて掲載されている文面とほぼ同様ですが、禁止行為が確認された場合「アカウント停止」と、グリー側ではあくまで厳しい措置を取っていく姿勢が明らかに。とは言え、トレード機能復旧の日程や、実際にどの程度まで処罰が行われるのかなど、具体的な内容については以前不明のままとなっています。

今回のバグは、オンラインゲームにはよくある「デュープ(duplicate=複製)」と呼ばれるもの。「ドリランド」の場合、一定の手順でトレードを行うことで、送ったカードを重複して受け取ることができてしまった模様(つまり、1枚送ったカードを2枚受け取れてしまう)。これを延々繰り返せば実質、レアなカードを無限に増やすことが可能になります。
こうした複製バグは、MMORPGなどのオンラインゲームでは以前からしばしば問題になっていましたが、「話題のソーシャルゲームで」という部分と、また複製されたカードの取引額が大きかったことが騒ぎを大きくした原因と推測されます。特に「ドリランド」の場合、規約で現金によるカード取引は禁止しているにもかかわらず、オークションでは一部のレアカードが1枚あたり数万円という高額で取引されており、バグ発覚後はレアカードがオークションに大量出品されるといった事態も。ネット上では、昨年から累計で3000万円以上も「ドリランド」のカードオークションで「荒稼ぎ」していたアカウントの存在も指摘されており、これも「おそらくバグで増やしたものだろう」などと推測を呼んでいます。
オンラインゲームやソーシャルゲームの場合、こうしたバグが悪用されると、他のユーザーとの公平性が崩れてしまい、ひいてはゲーム全体のバランス崩壊につながるといった問題もはらんでいます。増殖バグ自体はオンラインゲームではさほど珍しいものではなく、データを複製されたところでグリー側に金銭的被害が生じるわけではありませんが、今後の対応によっては、これまで真面目に課金してきたユーザーの不満を招き、課金ユーザーの離脱を加速させるなどの二次的被害を招く可能性はあります。今後のソーシャルゲーム市場への影響も鑑み、グリーの事後対応に注目が集まるところです。

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