
レーザーカッターで“ものづくり”体験ができるカフェ「FabCafe」が、このほど東京都渋谷区にオープンした。ノートや木材に好きなイラストやロゴをレーザーで彫り、約30分ほどで手軽にオリジナルアイテムを作ることができる。
オープン前から「日本で初めてレーザーカッターを主役にしたものづくりカフェ」として注目されていたFabCafe。記者も何か作ってみようと、早速店舗に足を運んだ。
ノートの表紙に、ねとらぼロゴを彫ってみた

FabCafeは渋谷の道玄坂を登り切った辺りにある。店の壁はコンクリート打ちっぱなしで、中には木製のテーブルや椅子が40席ほど並んでいる。大きく取られたガラス窓のおかげで光がよく入り、晴れた日には陽射しのぬくもりが感じられ、おしゃれで雰囲気の良いカフェだ。
だが普通のカフェとは違って、店内の中央には大きな黄色いレーザーカッター「UNIVERSAL LASER SYSTEM VSL6.60」が置いてある。これがFabCafeの大きな特徴。身長175センチの記者が両手を広げても、機械の端から端まで届かないくらいのビッグサイズで、通常は数百万もする高価な業務用機器だ。見渡すと、レーザーカッターで作ったメニューの看板や作品があちこちに飾られている。






ものづくりのメニューは、ケシ・クルミなどの木版や色とりどりのアクリル板、ノートの表紙などにレーザーで好きな加工ができる「What Do You Fab? シリーズ」と、1枚のシートに切れ込み加工を入れ、ペーパークラフトのように組み立てて立体作品が作れる「A World in A Sheet シリーズ」の2つを用意している。
今回記者は「What Do You Fab? シリーズ」で、ねとらぼのロゴをノートの表紙に彫ってみることにした。加工する材料を選んだら、次にカフェが用意したイラストやロゴか、自分で用意したイラストかを選択する。カフェのイラスト素材には希望すれば簡単なメッセージや名前も入れられる。自分で用意したイラストを使うには、Adobe Systemsの「Illustrator」のデータ形式にし、USBメモリーなどで持ち込む。
デザインを決めたら、専属のスタッフとともにレーザーカッターでどのように彫るかを調整する。レーザーの強さを調整することで、くっきり縁取るように深めに削ったり、浅めに彫ってちょっと影を付けたり、切り落としもできる。同じデザインでも彫り方によってまったく違う仕上がりになる。悩めば悩むほど時間がかかるので、あらかじめ仕上がりをイメージしておくのがおすすめだ。
ねとらぼのロゴと言っても、ひらがなで「ねとらぼ」の4文字だけなのだが、ここはちゃんとこだわりたい。スタッフのアドバイスを参考に、縁を浅めに掘って内側は切り抜きにし、見栄えが良くなるように調整してもらった。レーザーカッターのふたを開けてノートをセットしたら、準備完了。さて、出来上がりが楽しみだ。



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