最先端の研究者が選りすぐりのおもしろい研究を発表する「ニコニコ学会β 第2回・研究100連発」がニコニコ超会議(4月28〜29日、幕張メッセ)で開催された。学会では、権威と言われる研究者5人が、各自20個ずつ、全部で100個に上る研究成果を披露した。その中から気になったものをピックアップして紹介する。

ケーキをストローで吸い込む
慶応義塾大学大学院の教授、稲見昌彦氏が披露したのは「SUI(ストローライク・ユーザー・インタフェース)」。食べ物を吸い込むときの圧力・振動・音を再現し、ストローで吸い込む感覚を体験できる装置だ。会場では、焼き鮭、ポップコーン、ショートケーキをSUIで吸い込む実験映像が公開された。



触覚再現スティック
電気通信大学大学院の准教授、梶本裕之氏が披露したのは「触スティック」。楽器演奏時に生じる触覚の再現を図るもので、専用のスティックで画面を弾くと、装置の設定によって木、ゴム、アルミをたたいたときの感触の違いを実感できるという。設定のバリエーションを増やせば、例えば鉄琴・木琴などのように異なる楽器を再現し、音楽を奏でることも可能だ。

予測変換に画像が
慶應義塾大学教授の増井俊之氏が披露したのは「絵文字入力」。増井氏が開発した、画面のスクリーンショットをウェブ上にアップロードできるソフトウェア「Gyazo」に画像を登録しておくと、文字の予測変換に絵文字が登場する。例えば、文中で「さかな」と入力すると「魚」ではなく、魚の画像に予測変換される。シュールな画に会場では笑いがおこった。

つぶやきをマッピング
東京大学准教授の豊田正史氏が披露したのは「ウェブメディア観測・解析基盤」。任意のトピックに関するつぶやきを時刻に合わせてマッピングし、それぞれのつぶやき内容を閲覧することができる。

人間の表情をまねて歌うロボ
産業技術総合研究所の上席研究員、後藤真孝氏が披露したのは「VocaWatcher」。ヒューマノイドロボット「HRP-4C 未夢」が、人間の歌声と表情をまねて、動作しながら歌唱する。

デモ動画(※ニコニコ超会議より前に公開されたもの)
ほかに「ぬめり感」を再現する装置や、好みの音楽を教えてくれる「Musicream」なども発表された。いずれの研究もまだ実用化には至っていない。しかし近い将来、この中から世紀の大発明に化ける研究が出てくるかも?



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