
地上40メートルの高さにテーブルごとクレーンでつるされて食事をする、日本初の空中レストラン「sinvino JAVATEA 『Play Table in the Sky』」が5月31日、都内の秩父宮ラグビー場に1日限りで登場した。大塚食品の「シンビーノ ジャワティストレート」をPRするためのイベントで、記者も上空でスリル満点のティータイムを楽しんできた。
空中レストランのテーブルは、最大22人まで着席できる大きさで、中央にはウェイターが数人立てるスペースがあり、地上さながらのサービスでもてなしてくれる。イスに座るとベルトでがっしり固定され、まるでジェットコースターに乗ったときのよう。離陸が迫り、スタッフが「安全なのでご安心を」と呼びかける。心拍数が上がってきたぞ。



巨大クレーン車が稼働し、足元がじわりと浮き始めた。どんどん地面が遠く、見晴らしが良くなっていく。前を向いていると、景色の良いオープンカフェにいるような感覚に陥るのだが、足元に視線を落とすと……ぎゃーっ地上にいる人が米粒のようだ。なおも上昇を続けるテーブル。「もうこのくらいでいいよ」と近くの席の人が固い表情でつぶやく。


そうこうしているうちに地上40メートルに到着した。うっすらと霞がかった都心の街並みを堪能する。テーブルがゆっくり回転すると、新宿のビル群なども見えてきた。ジャワティが入ったグラスに手を伸ばし、渇いたのどを潤す。だが高さによる緊張は解けない。ジャワティの味も正直よく分からないよ!
「お食事をお楽しみください」とウェイターがにっこり笑い、ランチボックスのふたを開けてくれたので、おかずをつまんだ。味は申し分ないのだが、風が吹くたびドキッとしたりして、どうも落ち着かない。今回の空中レストランを手がけた「events in the sky.com.au」によると、海外ではフルコースやお酒が振舞われることもあるそうだ。


記者が座っていたのは四角いテーブルの角の席。ここは、イスを半回転させて外側に向け、足をぶらぶらさせることができる。「1番眺めが良いですよ」とおすすめされて座ったのだが、なかなかスリル満点だ。イスはリクライニングシートになっていて、水平に近いところまで倒せる。勇気を出して背もたれを倒すと、開放感がありすぎて、心臓がきゅっとなった。

フライトは約20分間。ようやく高さに慣れてきたところで終了となった。地上に着いてジャワティで一息つくと、水分が体に染み込んでいくような感覚を味わった。はーっ緊張した。
これまでに43カ国で空中レストランを実施してきた「events in the sky.com.au」は今後、日本でも同様のイベントを増やしていきたいという。高いところが得意な人は要チェックだ。

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