7月12日(木)〜16日(月)、中国上海でアニメやゲームを中心としたイベント「中国国際動漫遊戯博覧会2012」(CCG EXPO 2012)が上海万博中国パビリオン跡地にて行われた。第8回目となる今回は、アニメイト、アルター、広州天聞角川動漫、グッドスマイル、クリプトン、コトブキヤ、バンダイといった、日本の関連会社も参加している。
当然ながら出展ブースは中国の会社が多く、新作のお披露目の場となっているが、多くは日本のACG(アニメ、コミック、ゲーム)の影響を受けている。ここでは日本関連企業のブースを中心に紹介していく。
入口近辺にそびえ立つRX78-2 GUNDAMI CHINA SPECIAL。龍の文字とイラストが彩られるなど、中国風のアレンジが施されている。会場内入口すぐに巨大ブースを構えたバンダイは、ガンプラ、各種フィギュアの展示に集うファンの姿が多く見られた。



万代(バンダイ)ブース
中国でも「ねんどろいど」(粘土人)、強し。さらに、日本でも人気の高いアルティメットまどかを撮影するファンも多く見られた。会場限定のフィギュアは初日購買分が早々に淘宝網(タオバオ)で定価以上の値段で転売される、人気の高さを示す事例も。



良笑(グッドスマイル)ブース
イベント限定グッズに集うファン心理は中国でも同じ。また、タオバオ等のネットショップに売っているものが本物か否か? 品質は? そうした心理も作用しているように思う。ブース出展社が目前に出しているものだから信じられる。そんな現実もあるようだ。


CCG開催期間中の7月12日、ボーカロイドチャイナがブース内でソフトを販売した(通常版980元、限定版1480元)。中国語で歌わせることのできるボーカロイドということもあり、中国のボカロPがソフトを買う姿が。ここから始まる、中国発のボカロ文化に期待したい。



ボーカロイドチャイナブース。試遊台、ブース内イベント、中国版ボーカロイドキャラクター「洛天依」を用いたリズムゲームの展示など、積極的な攻めの姿勢が見られた


クリプトンブース。中国でも圧倒的な人気を誇るボーカロイド、初音未来(ミク)。アニメイトプロデュースでブースを構築しており、今後の中国展開に期待が集まる
ボーカロイドチャイナのソフト発売に見られるように、中国発の新コンテンツが花開く可能性を感じたCCG。しかし、華やかなオフィシャルブースの奥に著作権許可をとっていないコピー製品も氾濫。その混沌さこそ、中国の姿だろう。だが市場の大きさゆえに、この国を無視することはできない。今回紹介した日系会社は、その市場に挑み、ファンを掴もうとしている。その姿に 敬意を評し、応援していただきたい。
著者紹介
リリーフ江夏 A relief pitcher Enatsu
「ねとらぼ上海支部」所属。
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