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PC遠隔操作事件の真犯人を名乗る人物から「今から首吊り自殺します」との自殺予告メールが届いた件で、ネットでは「捜査をかく乱するため?」「また釣りなのでは」といった声もあがっている。
メールに添付されていた画像はiPhoneで撮影されたものと思われ、EXIF情報を確認すると、写真が撮影された時刻や、撮影位置を示すGPSデータも確認することができた。写真には11月13日付けの神奈川新聞も映っており、あえて居場所を明かす意図があったとみられる。
しかし、メールや写真の内容が報道されると、ネットでは「犯人による釣りでは?」という声も多くあがった。「そもそも遠隔操作ウイルスを作成するような人物が、EXIF情報を消さずに写真を送るだろうか?」「誤認逮捕を狙ったワナでは」――など。また送信の際、匿名化ソフト「Tor(トーア)」を使っていたことから「居場所を明かすつもりがあるならなぜ匿名化の必要があったのか?」といった意見も見られた。
メールに添付されていた写真(ITmedia Newsの記事より)
写真の撮影場所をめぐっても混乱があった。記録されていた位置情報(北緯35度45分21.60秒 東経139度58分45.60秒)は千葉県鎌ケ谷市を指していたが、当初の報道では「横浜市保土ケ谷区内」と報じたメディアが多かった。通常、緯度・経度は度・分・秒の60進数で表すが、Googleマップは小数点表記を用いており、EXIF情報の数字をそのまま打ち込むと、度・分・秒表記とは違った場所を指してしまう(北緯35.452160度、東経139.584560度)。この場合はそれが「横浜市保土ケ谷区内」だったわけだ。

記録されていた位置情報は「北緯35度45分21.60秒 東経139度58分45.60秒」。地図で見ると千葉県鎌ケ谷市となる

上記の数字をそのまま打ち込んだ場合、「北緯35.452160度、東経139.584560度」となり、横浜市保土ケ谷区内を指す
しかし、これもよく考えると引っかかる部分がある。もし居場所を明かす目的でわざわざ神奈川新聞を写したのなら、EXIF情報も神奈川である方がより自然だ。ネットでは「混乱させるためにわざとやったのでは」という意見や、EXIF情報を書き換える際、「犯人も位置情報の読み方を間違えたのでは」と指摘する意見も見られた。
メールは犯行声明が送られていた落合洋司弁護士のもとにも届いており、落合弁護士は昨夜から今日未明にかけTwitterでメールの内容を一部公開。一連の発言はTogetterにもまとめられている。
遠隔操作ウイルスの犯人から落合弁護士宛に自殺予告が届く(Togetter)



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