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「○時までに仕事を終わらせれば、映画を見に行ける……がんばろう!」
人は報酬が待ち受けているとやる気が湧いてくるものです。そんなやる気をコントロールする、いわゆる“やる気スイッチ”が、脳の“腹側淡蒼球(ふくそくたんそうきゅう)”という部位にあることが研究で分かりました。

“やる気スイッチ”である腹側淡蒼球の神経活動を記録したグラフ
実験では、特定の合図に従って目を動かすようサルを訓練し、報酬としてジュースを与えるようにしました。その際にサルの腹側淡蒼球の神経活動を記録したところ、腹側淡蒼球の神経細胞の多くが活動し続けたそうです。また、ジュースの量が多いほど、サルの目の動きが速くなり、神経活動も大きくなったことも発見。報酬が大きくなるほど、反応速度も向上するという結果が得られたとのこと。
研究は生理学研究所の橘吉寿助教授と、国立衛生研究所の彦坂興秀博士の共同によるもの。本研究の社会的意義として、“やる気”が学習意欲を高めるといったことへの理解が期待されるそうです。
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