ねとらぼ

無言の天狗に飛び交う罵声。こ、この祭りは一体……!

お供え物をめぐって――もうひとつの戦い

 途中16カ所あるほこらを周りながら、飯綱神社を目指す天狗たち。ほこらに到着するたび、お祭りは盛り上がりを見せます。悪口を吐き出すこととは別の悪態、お供え物の奪い合いです。

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第2のほこら「毘沙門天」に先回りする千葉の男性(30代)


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県内の高専5年生が到着し……


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お供え物を奪い取るためのポジショニング争い。「ゴール下は戦場だと思え」


 悪態まつりでは、天狗がほこらに収めた後のお供え物をゲットすると、幸せになれるという言い伝えがあります。参加者は先回りしてポジションを争うなど、御利益を巡った激しいバトルを繰り広げます。

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神主さんと天狗たちが到着。「はやく供えろ、ばか天狗―!」


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お供え&お祈り中は手だし禁止。天狗たちが青竹と体をつかって参加者をガードする


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こちらがほこらの前に置いたお供え物一式。おはらい棒である“ぬさ”、5円玉をのせた小皿、お餅、わら、板


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「よし!」合図が聞こえたら、一斉に奪い合い。カオス


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板と藁、ゲットだぜ! 男性は2年連続参加で、今年こそお供え物を全種類コンプリートしたいと意気込んでいました


 お供えとお祈り中は、天狗たちは青竹で叩いたり体を入れこんだりして、参加者からお供え物をガードします。ほこらの周りは押し合うわ掴み合うわでめちゃくちゃ。リングからこぼれたバスケットボールを狙うゴール下みたい。

 争奪戦はほこらごとに行われ、全部で16回。ほこらの環境や奪い合いの趣向が異なるおかげで、それぞれ違った盛り上がりを見せます。もはや一種の競技。これも御利益ある“悪態をつく”行為なのです。

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「早くきやがればか天狗―!!」威勢のいい悪態を吐いた子どもたちも、先回りしてゲット。天狗は君たちの入門を待っている!


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「天狗―! かわいい女の子たち待たせんじゃねーぞー!」第6のほこらでは先導さん立ち合いの下、女性限定バトルが行われた


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お祈り中に手出しをしたのか、青竹で頭を叩かれた女性


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「痛かった……」死闘からお供え物をゲットした、ひたちなか市の女性2人。「ネットで見つけてやってきたんですが、いろんなエンタメ要素があって楽しいです」


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クライマックスにむけて境内には人が集まる


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