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眠たくなると脳の働きが鈍くなる――誰もが日常的に経験している仕組みを、情報通信研究機構(NICT)と九州大学の共同チームが明らかにしました。今後、居眠り運転やうっかりミスの防止、高次脳機能障害の解明などへの応用が期待できます。
ウトウトしたまどろみ状態で、人はなぜ刺激を見落としたり素早い反応ができなくなるのか。これまで仕組みをはっきりと証明した研究はありませんでした。最近の研究では、何もしていない安静状態でも、脳の中では複数の領域が常に同期しながら活動し、脳全体でネットワークを形作っていることが明らかになっています。まどろみ状態でこのネットワークに変化があるかどうかを研究チームは調べました。
調査では、目覚めているときとウトウトしているときの両方で、脳の血流の状態を検出する機能的磁気共鳴画像(fMRI)と脳波を計測しました。その結果、まどろみ状態では脳内ネットワークの情報伝達が非効率的になることが分かりました。さらに「意識」との関連が深いとされる前頭連合野・頭頂連合野で特に情報伝達効率が低下していることも判明しました。まどろみ状態では、脳内のネットワークのつながり方が変化し、素早く正確な情報の受渡しができにくい状態になっているということです。

今後は深い睡眠やレム睡眠での脳ネットワークの解析を進めていく計画です。今回の成果は、1月24日付けの英国学術誌「Cerebral Cortex」電子版に掲載されています。
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