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えーっ、本当にしめじなんですね! バイドゥのブースでは、約2メートルの巨大なしめじがお出迎え。青や紫の光を放っていて妖艶。文字入力システム「Simeji」にちなんだ展示だ。

その奥では、本物のぶなしめじに文字を投影するプロジェクションマッピング、通称「しめじェクションマッピング」が公開されている。

文字が投影される仕組みはシンプル。特設のスマホ向けWebサイトから文字を入力すると、わずか十数秒のうちに、展示されているしめじに映し出される。


しめじの頭は美しい模様が次々に切り替わっており、その先から入力した文字が菌糸のようにふわふわっと上空へと飛び出してくる。文字が目できちんと認識できることにびっくり。


「展示物(しめじ)の周りに文字を表示するということで、文字があまりにも小さいと認識できないので、皆で何度も試して、適切なフォントサイズを調整しました」とは、開発者の一員・矢野りんさん。
それだけではない。この菌糸の動きが、本当に生き物のようなのだ! このリアルで有機的な動きを出すことも、文字サイズの調整と同様、苦労した点だったそう。
また、安定感を持って立てるしめじも、何店舗ものスーパーを探しまわってようやく発見した。3畳ほどの開発部屋が、しめじでいっぱいになり、しめじくさくなった……というエピソードも、今では懐かしいと話す矢野さん。結果的に長野県産のしめじを使うことになった。
「文字入力はあまりにも普通のことなので、普段あまり意識されていません。不具合があって初めて意識する人が多いのではないでしょうか。今回の展示が、文字でコミュニケーションを図っているんだな、と皆さんに考えていただけるきっかけになればいいなと思います」(矢野さん)
約60種類の柄を投影し、見ているだけでも楽しめる、しめじェクションマッピング。どんな文字を入れても変換され、しめじからふわっと飛び出てくる、その動きが新鮮だ。直接ブースに足を運んで、試してみてはいかがだろうか。
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