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国際連合食糧農業機関(FAO)は5月13日、昆虫を食べることが世界の食糧問題に対処する一助になり得るとする報告書を発表した。
現在、アジア、アフリカ、ラテンアメリカで1900種の昆虫が約20億人の食料となっている。よく食べられているのはカブトムシ、芋虫、ハチ、アリ、バッタ、イナゴ、コオロギ。
昆虫は栄養豊富で、「食べても害にならないどころか逆だ」とFAOはメリットを挙げる。例えば、牛肉は100グラム当たり鉄分が6ミリグラムだが、イナゴは100グラム当たり8〜20ミリグラムという。また人口増や都市化が進む中で、昆虫の養殖は重要だとも同団体は主張する。昆虫の養殖は家畜と比べて温室効果ガスの排出が少なく、キロ当たりの温室効果ガス排出で見ると、豚はミールワームの10〜100倍となる。

いいことづくめの昆虫食だが、西洋の多くの国では嫌悪感が大きな障壁の1つとFAO。養殖技術の発展やアレルギーの研究も必要だ。10年以内に西洋の家族が日曜のランチに昆虫を食べるようなことにはならないだろうが、「昆虫のポテンシャルは大きく、ゆっくりと確実にそのポテンシャルが現実になると期待する」。
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