水上機母艦を集中配備して作戦した世界でも珍しい基地だった
「艦隊これくしょん」開発運営アカウント(@KanColle_STAFF)は、8月28日に準備中の新設サーバ群「ショートランド泊地」が投入準備に入ったことを明らかにした。決戦サーバとして開設した「ラバウル基地」に続く第9サーバ群としてまもなく登場する予定だ。
史実のショートランド泊地は、昭和17年(1942年)3月の日本軍占領以降、ソロモン諸島を巡る戦いで日本軍の最前線拠点として機能した重要な泊地だ。

主に駆逐艦以下の小艦艇(主に駆潜艇とか哨戒艇とか)と輸送船団の集結港として利用できる泊地と水上機を運用する航空基地が主体の小規模な拠点ながら、ソロモン方面における海軍作戦において重要な役割を果たした。まだ艦これに登場していないが、零戦を水上機に改造した「二式水上戦闘機」(二式水戦)が活躍したのも、ここショートランドだ。
活動を開始したのは昭和17年5月の珊瑚海海戦(というかMO作戦)で、横浜航空隊の九七式大艇(飛行艇)と水上機母艦「聖川丸」の水上機隊が、珊瑚海までの長距離偵察を行った(その後、ガダルカナル島の隣にあるツラギに進出した横浜航空隊は、米軍のガダルカナル上陸作戦初日に全滅した。ごーん)。
昭和17年8月から始まったガタルカナル島を巡る戦いでは、「千歳」をはじめとする水上機母艦4隻と所属する水上機52機を主力とするR方面航空部隊が、ガダルカナルに向かう輸送船団や水上打撃部隊の上空直衛、対潜哨戒にあたった。ときには零式観測機19機と二式水戦2機で敵基地を薄暮空襲し、空中戦で敵戦闘機5機を撃墜する戦果も挙げている(その代わり、損害も大きかったが)。
このように、この時期のショートランド(と、イサベル島レカタ基地)は、水上機母艦を集中配備して多数の水上機を運用する、戦術的にも史上例を見ない拠点としてソロモン作戦に大きく貢献した。ただ、消耗激しいソロモン戦線の最前線基地だっただけに、ショートランド(を守る第8根拠地隊)に転属を命じられた日本海軍将兵の間では「帰るときは白木の箱」と生還をあきらめる雰囲気もあったという。
拠点としての規模や設備は、ラバウルほど本格的ではなく、その位置づけとしては、すでに稼働しているサーバに名付けた「リンガ泊地」に近い。その意味で、艦これ的にも「ラバウル基地を補完する支援サーバ」ではないかと推測できる。
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