お風呂の水面をタッチ可能なディスプレイにしてしまう画期的システム「AquaTop Display」が、「デジタルコンテンツエキスポ2013」の会場で注目を集めていました。

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水面に映された写真を、指で移動できる


 AquaTop Display、通称“お風呂ディスプレイ”は、プロジェクターから水面に投影した映像を、手で直接触れて操作できるシステム。Kinectが手の形や動きを感知して、水面に映し出された画像を動かしたり、動画の再生ボタンをタッチしたりすることができます。

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水面をタッチパネルにしてしまうプロジェクター(上)とKinect(見にくいけどプロジェクターの下の方にあります)


 会場の浴槽では、水面に浮かんだ写真やニュース、動画などを操作したり、オリジナルのシューティングゲームで遊んだりすることができました。お湯が白く濁っているのは、透明だとKinectが認識しづらいためだそう。

 実際に触ってみると、お湯に浮かぶおもちゃで遊ぶような操作感が新鮮。操作はお湯の中から指を突き出して行い、指1本だとウィンドウの移動、2本だと拡大縮小ができます。さらにウィンドウを両手ですくい上げ、ほかの位置へ放ったりも。水の中からほとんどの操作を行うので、画面を手で遮ることもありません。

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浮かんだ小窓は、指2本で拡大したり縮小したりできる


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さらにはすくい上げることも。水面インタフェースならではの操作!


 シューティングゲームの方は、お湯の上で手を構えるとビームが発射される仕組み。これを使って水面を漂う宇宙人をやっつけていきます。宇宙人にビームが当たると、水中にある振動装置によって水が弾け飛ぶ仕組み。これは楽しい! 社会科見学に来ていた小学生がどっぷりはまっていました。

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シューティングゲームでは、かめはめ波みたいな構えをするとエネルギー弾が撃てる! 敵に当たると水が弾けとんだり水中が光ったりと、演出もバスタブならではだった


 開発したのは電気通信大学情報システム学研究科の小池研究室。システムはお風呂場をメインターゲットに開発を進めていくそうで、プロジェクターとKinectを小型化・一体化できれば家庭用として提供できるかもしれないとのこと。普及すればお風呂からあがれない人が大量発生するかも?

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